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ヒカルの偽日記

『猫の日』

ついについに、と
蛍がやけに盛り上がったので
今日は猫の日パーティー。

いったい、何をするのが普通なんだろう?
猫の日パーティー。
不思議なパーティーが始まっている時点で
もう何か普通ではないのだろうか?

普通じゃないかもしれない私たちの猫の記念日は
実際に体験してみると
意外と平凡。
朝から
誰かが
にゃーお。
部屋のどこかから
あれはいったい?
夕凪が
にゃー。
寝る子だから
ねこ、
という語源を聞いたと
ごろごろ
にゃー。
青空も真似をして
にゃーご。
ごろごろ。
日向に寝転んで
なでてもらって
気持ち良さそうに喉を鳴らす。
いや、鳴らす真似。
これでは、せっかくの休日が
だらだらする日みたいになった?
オマエはどんな体験をしただろう。
こういうのは戸惑うかな?
ちょっとは楽しかったのだろうか。
戸惑って、どうしようかと思っても
でも、こういうものなんだと
すぐ馴染んでしまったかな。
だったら私と同じだ。
氷柱が手当たり次第に尻尾を引っ張って
うっとおしいから、外で猫遊びでもしてきなさい!
そしたら蛍がびっくりする。
しっぽをひっぱったら
猫はどっきり、困っちゃう!
おどろいて、おこってひっかくよ!
だめだめ!
と、蛍がそう言っても
別に、誰もひっかきもしないで
素直にぞろぞろ
いい天気だねーって外に出て行ったので
あれは本当は猫の集団じゃなかったのかもしれない。
その場の思いつきで何をしようか考えた、
誰か一人が猫が追いかける
猫鬼ごっこは、猫の遊びでいいのだろうか。
最初は鬼だけが
にゃーって言って捕まえるルールだったのが
あっちから
にゃーん、
こっちから
にゃーん、
小さい子供みたいに、みーみー。
しかも、裏山のほうから、やけに上手な
猫の泣きまねをしている子がいるなと思ったら
溶け残った雪の間から、
本物の猫が顔を出していた。
黒で一色だけの全身に、緑色きょろきょろよく動く目がきれいな猫。
ひげが濡れたみたいにぴくぴく。
青空が追いかけたら、すぐに山のほうへ逃げていって、
軽い身のこなしが残した、うっすらとした足跡。
やっぱりあれは
仲間がいると思って、一緒に遊びに来たのだろうか。
どうも怖がりだったらしい黒猫。
私たちの家にも、知らない子が来たら固まってしまう怖がりは多いけど。
でも、庭で楽しく遊ぶのはみんな大好きだから。
いつでも参加してくれたら
すぐ友達になれたのにな。
あのとき声をかけてきたのは
すぐに追いかけてきてほしいのか、そんな気がなくて様子を見に来ただけなのか、
一緒に遊んでみたいけどなかなか本当の気持ちは言えなかったのか。
本物の猫ではない私たちには、言葉はわからなかったな。
猫の耳と尻尾をつけていても
寝てばっかりは物足りないし、ねずみをとったりできない。
本当は私たちは
人間で、仲良しの家族だった。
春風も蛍も子供みたいにニャンって笑っていたけど
私は猫耳をつけて
ぶにゃーってそれらしく言っても
なかなか猫にはならない気がする。
向き不向きがある?
観月が言うには、昔の文献では
猫という文字は、たぬきのことを指し示していたようだ。
おなかいっぱいになって
家族が輪になってぽんぽこしていそうなたぬきが
私にはちょうどよさそう。
そっちが似合いそうな子は、私のほかにもいっぱいいる気がする。
今日は、春風と蛍が猫の日ご飯を用意するという話だったから
みんなは期待と不安の配合が
だいぶ不安に偏った割合のようだった。
もしや、かつおぶしだけなのかな。
それとも、ねこまんまだったらどうしよう?
ごはんが入ったお汁だから、よくかんで食べなきゃ!
ねずみは食べられないし。
いくらなんでもあんどんの油をなめたりはしないはずだけど?
予想はいろいろだったけれど
晩ごはんは、普通の焼き魚。
猫ご飯だ!
おいしく食べたら、実は本番に待っていたその後の
猫デザート。
蛍の行きつけで、アルバイトもしてお世話になっているパン屋さんと相談の
共同開発。
にゃんにゃんパン。
猫の顔に似たできたてパンが
三毛猫みたいなの三色、
黒猫のこしあん、
ロシアンブルーをイメージしたブルーベリー。
二本の耳を立てて、ほかほかの湯気を出して
ひとかじりしてもらうのを待っている。
一度かじったらもう止まらないと知っているのは
にゃんにゃんパンたちだけじゃない。
においをかいだら、一人残らずもうわかってしまった。
こころなしか、今日はあさひまで
にゃーん。
おなかがすいて、甘えているだけかな?
ミルクは猫の日の特別じゃない、いつものやつ。
猫の日の過ごし方って、こういうものなのか
今でもよくわからない。
はたして、おなかいっぱいぽんぽこに自信がある私は
たぬきの日があったら活躍をするのだろうか。
うーん。
難しいことを考えても仕方ない
私たちの猫の日。
猫っていつもよく寝る子だから
夜はよい子で早く休むのも、猫の日の大事な特別。
おやすみ。
明日も癖が抜けなくて、うっかり鳴いてしまう子が
一人はいそうな気がするな。
もしもオマエが鳴いてしまっても笑わないと約束をしたなら
私の鳴き声にも笑わないって誓ってくれるだろうか?
でもやっぱり私は笑ってしまうのかな?
オマエが気を悪くしないなら
私も、笑われてしまってもかまわない気がするな。
それとも、明日にはうっかりしてしまわないように
今日のうちに二人で、もうこれくらいならいいだろうって
たっぷりと言葉にして
一日を終えておくと、間違えないで済むかも。
そういうものなのか、知らないけど。
何事も、試して損はしないものだし。
にゃんにゃん、にゃん。
明日はもう言わない
甘えたごろごろ。
なでなでして、たっぷり言わせるつもりなら
今日のうちにしておかなくっちゃ。
まだ、ふぎゃーって甘えたりない気もするし
誰かをもっと甘えさせたい気もするな。
たぶん、猫の日はそういうものなんだろう。

小雨の偽日記

『やってきた』

こっちかな?

それとも
やっぱり
こっち?

どちらも正しいような気がする
どんと座っていてくれる場所は
みぎ、
ひだり。

どちらでもいいって言う立夏ちゃんと、
いいのかなと思う小雨のふたりでは
堂々巡りの迷路に落ち込んでいたかもしれない。
抜け出せないまま
こっちがきれいかも、
ううん、こっち?
いつまでも、振り子のように行ったりきたり。
あのままでは、はたしてどうなっていたことか。

麗ちゃんが、
去年のお写真を用意して
確認してくれなかったら
当日に間に合うかどうかも疑わしいばかりか
小さい子たちのおもちゃになってしまったら
大変です。

私たち女の子の成長を祈る
とても立派なお雛様。
今年のお飾りの役目を
海晴お姉ちゃんからじきじきに任せてもらったのは
小雨でした。

どうして、
いつも失敗ばかりの小雨だったんだろう?

きっと、
六年生の先輩の卒業が近づいて
小雨が自信をなくしていたから。
来年の小学校を背負っていく
いちばんの年上。
同級生の子が
大事な生徒会を受け継いで、
来月には卒業式で送り出すお仕事があります。
残された私たちでも大丈夫だと
先へ向かう人たちの一歩に、
これまで支えてもらった私たちのお手伝い。
立派に卒業式のお仕事を果たして
手を振って見送って
涙を見せないで。
私たちは大丈夫ですと
胸を張ってその日を迎えるために
いま、小雨たちのクラスは準備をしています。
卒業して言ってしまう人は
来年度からこの学校にいなくなる。
春が近づくのに、冷たい風が吹くような寂しさ。
小雨たちが小学校のみんなを引っ張っていくなんて
本当にできるのかな。
小学校の授業や、委員会のお仕事を
いっしょうけんめい続けています。
満点のとてもいい結果を出せてほっとしたり、
みんなで協力して進めたお仕事が
ちいさな不注意でうまくいかなくなって
時間が足りないときもありました。
それは小雨がいけなかったりしたことも、
いつもみんなを引っ張ってくれる元気な子が
たまにどうにもならなくなってしまったことも
本当にたくさん、失敗を続けて。
そんなとき、立ち止まったままどうしていいのか何も思いつかないで
動けない私たちに手を差し出してくれて
おびえて座り込んでしまいそうな小さな子がいても
差し出した手をつかんでもらうまで
やさしく待っている。
小雨がどこにも見つけられない道を教えてくれて
一緒にみんなの失敗を背負ってくれるみたいにして
歩いてくれた大きなおとなの
お兄さん、お姉さんたち。
本当は、小雨たちがまだ全然そんなお姉さんになっていなくても
卒業しないで小学校に残るなんてできないと、知っています。
もし卒業式がうまくいかなくて、上手に送り出すことができなくても
お兄さんやお姉さんたちは小学校に残るみんなを不安に思ったりしない。
いっぱい学校生活を一緒に過ごして、よく知っている子のことは
もう心配いらないってちゃんとわかっているんだし。
それに、これから先の中学校生活に進む未来で
胸がいっぱいになっているはず。
小雨たちの任せられた卒業式がうまくいかなくたって気にしない。
たぶん、うまくいって恩返しをしたいなんて
そんな気持ちは届かないかもしれない。
小雨にできることなんて、そんなにないのだし。
どんなに寂しくて、不安だって
がんばれば上手に気持ちが届くとは限らない。
小学校に残る私たちが
この学校にいたみんなのおかげで、少し立派になりましたなんて
伝える必要は何もない。
期待に溢れて振り返っているどころじゃないのならなおさら。
卒業生の人たちが笑顔で旅立っていけるのならうれしい。
でも小雨は
春が来て、次の学年に進んでいくのがなんだかこわい。
そんな小雨に
しっかりしてほしいって思ったのかな。
海晴お姉ちゃんは
小雨ちゃんにしかできない大事なことがたくさんあるよ、って
いつも言ってくれます。
この家に小雨がいて、みんながとてもうれしいんだということ。
小雨にもできることがあると教えたくて
お雛様の準備を任せてくれたんだと思います。
でも小雨は
自分は何も上手に何もできないと
大切なお仕事を進めている途中で、ますます実感してしまうようで
なんだかつらくて
手が止まってばかり。
立夏ちゃんにからかわれたみたいに、お雛様にみとれてしまっているようだっていうのも
中断の理由には、少しはあるんだろうけど。
きれいなお雛様。
小雨の手で飾るにはあまりに華やかすぎるお雛様。
小雨の成長を守ってくださるなんて
とてもおそれおおい、豪華に着飾った美しい我が家のお雛様。
立夏ちゃんと麗ちゃんが手伝うと言い出してくれなかったら
小雨はどうなっていたのかな?
お兄ちゃんも手伝ってくれて、ありがとうございます。
小雨は目の前のことで頭がいっぱいで
周りを見ている余裕が全然なくて
お兄ちゃんから、最後にいちばん上の壇に来てもらうお内裏様を渡してくれたとき
ああお兄ちゃんだ、と思って
どうしてここにいるのかわからなかったくらいなんですけど。
小雨を手伝ってくれているんだ、と当たり前のことに気がつく前から
お兄ちゃんがいることにちょっとほっとした小雨でした。
こんな小雨でも
心強い人がいてくれたら、
大事な飾りつけの一番最後をきっちり終えることはできるんですね。
やっと完成した雛壇を前に
ふーっと長い息を吐き出して
緊張から解放されて、やっとまわりを見回したときに
小雨の周りには、
いつのまに家族のみんなが来てくれていたんだろう?
みんな、心配かけてしまってごめんなさい。
みんなで飾り付けをしたお雛様がいてくれるから
小雨は元気な笑顔でいられます。
我が家の立派なお雛様。
今年も小雨たちのところへ来てくださって
見守ってくれているんですね。
小雨たちを見ているすまし顔に恥ずかしくないように
小雨は、たぶんどうしても、いつもたくましくというわけにはいかないだろうけど。
なるべくもう少しの間だけは
泣かないで、がんばっていけたらと思います。

あさひの偽日記

『おおんば』

おおんば
ふうぅ。
ちゃっちゃ
うわっば。

にゃーにゃんば
ふぅわあぁ。
わった
おおばっば。

にゃーにゃ、
ちゅうちゅう
んば?
むぅ、
ぶぅぶぅ!

あーたん
ぶるわっちゃ!

(つららのだっこは
 きもちがいいな。
 ほそいうで、
 しっかりぎゅっと。

 おにいちゃんのだっこは
 やさしいな。
 おおきなてで
 まるごとあさひをうでのなか。

 おにいちゃん、
 つららとてをつないで
 にこにこ、どこへいく?
 おでかけまえの
 あさひのだっこを
 わすれているよ!

 あさひは
 とびこんでいくよ!)

氷柱の偽日記

『雪のあと』

このあいだの雪が
まだ溶け残って
道のはしに積もっていたり
庭をぬかるみにしたり。
場所によっては
日陰で凍ってしまって、足を滑らせる原因になったり。
困るわね、大雪は。
私たちの家族だったら
慎み深くて、かわいらしい綿雪がいたり
ドラマティックな名前であんがい情熱的な吹雪がいたりするけれど
大雪はいないものね。
いいお天気が好きな子が多い気がするのは
そんな願いを込めた名前もいっぱいあるからなのかな?
海晴姉様や
ヒカル姉様、
あさひもそうだし
麗の名前も、うららかそうな感じがする。
実際に名前どおり、その性格がまるごとうららかなのかどうかは
まあ、今は難しい時期みたいだけど
人の気持ちをわかろうとしている優しい子だってことは間違いないわね。
マリーも明るい響きの名前よね。
でも、太陽王と呼ばれたのは夫になった人の先祖だし、
いいお天気を強調している名前でもないかもね。
私の名前にいったいどんな願いが込められたのかは
まったくわからないけれど。
ともかく、あんまり大雪になるより
いいお天気になって助かるわ。
洗濯物もよく乾くし。
同室の蛍ちゃんも心配して
私に何度も相談しなくても済むんだし。
天気予報はお天気だけど
明日は本当に大丈夫かな?
洗濯物がたくさん干せるかな?
明日の朝になって、海晴お姉ちゃんの天気予報で確認しないと
不安だよー。
そんなこと言われても
海晴姉様の天気予報も、まだ新人の海晴姉様が予報してるわけではないんだし
たまには吹雪ちゃんが予報した日もあるっていう話だけど
ともかく、天気予報なんてどこの番組で見たってそう変わらないし。
ニュースの中で放送する天気予報で
だいたいわかるものだと思うけど
どうしてあんなに何度も確認しようと思うのかしら?
そもそも、海晴姉様の天気予報も結構外れることもあるような……
予報の途中に妙な発言をして番組を混乱させることも多いみたいだし。
まあ、そのあたりは心の中に秘めておいて。
今日はよく晴れたわ。
下僕もしっかり働いて、
ごはんがおいしかったみたいでよく食べて
みんなが感心していたわね。
その無駄に大きい体は
大部分が胃袋でできているからだったのね。
まあ、そんなことだろうと思っていたわ。
しょうがないからしっかり食べていったらいいのよ。
春風姉様と蛍姉様はそれでやる気が出るみたいだし、
授業中におなかが鳴ったりして
同じクラスのヒカル姉様に恥ずかしい思いをさせないように。
今週の19日には、また雪が降る予報だけど
あまり積もらないといいわね。
それまでに、洗濯物をしっかり乾かしておかなくちゃ。
なんだかこのごろ
泥まみれの洗濯物が多いのは
やっぱり、ずいぶん降った雪の影響かな。
濡れたらすぐに着替えられるように
よく乾かして、準備しておかないとね。
と思っていたら
今日、洗濯物を抱えて廊下を歩いている途中で
どこかから突然聞こえてくる奇声に驚いて
あわてて向かってみると。
オリンピックを見ている子たちが
ヒカル姉様を中心にして
テレビの前で跳ねているところだった。
どうやら、最近の泥汚れの多さは
オリンピックの真似をして
残った雪のまわりであばれたりしていたのが
原因らしいわ。
まったく!
私はちょっと驚いた拍子に、足をひねったみたいで
歩きづらかったせいで
仕方なく、少し休憩して
一緒に見ていた。
メダルなんてそんなにほしいものなのかしら、
即物的なご褒美のために競い合うなんて原始的だな、
と、あんまり興味はなかったんだけど。
自分の精一杯を発揮すること以外は
何も考えなかったと
後のインタビューで答えている
本番に向かう人たちが
全力を出しつくして
あと一歩で及ばなかったときの表情も
ついにメダルを手にした喜びも
まっすぐで、すがすがしい
テレビではなかなか見ることのない顔。
なぜか、こんな顔を身近などこかで
いつも見ているような気がする。
立夏は私に、
運動神経も結構いいほうだから
いいところまで行くかもしれない!
と、オリンピックに出ることを薦めるけど。
それなりに運動はできるとしても
あの子の単純な処理能力しかない頭の中では
私はどんな神業の使い手に扱われているのかしら。
脳の構造は、どんな人でも誰もが
神秘的な宇宙を秘めているのね。
下僕の単純な頭の中だって
それなりに興味深い部分も見つかるのかもね。
そんな会話の最中で、霙姉様ときたら。
氷柱は褒められたらすぐにおかしな方向にやる気を出して失敗するから
オリンピックのように期待が集まる舞台に立つのは
難しい気がするな、
だって。
そんな余計なことは言わなくてもいいのよ!
おまけに、
不安定な気持ちを一緒に肩に乗せて歩いていく
パートナーがいればいいんだ、とか。
まったく、一言多くないと気が済まない人なんだから。
もしかしたら
その相手が誰なのか
氷柱だって、もう知っているかもしれない、なんて。
あいにく私にはそんな心当たりはこれっぽっちもない。
だれのことを言ってるのかまるで想像がつかないけど
こんな話を本気にして
うぬぼれたりしないでほしいわ。

もし、私が精一杯の力を出して
それでもどうにもならないことが
本当にあるとしたら
私は悔しくて泣くときも、
大舞台で競い合った選手たちみたいに
浮かべる涙も輝いて見えるような
さわやかな表情でいられるのかな。
ふと考えた。
そしてたぶん、
私なら
敗れることがあったって、
いくら挫折しても
自分の満足の行く結果を出すまで
突き進み続けるだけだわ、
と気がついた。
そうよね。
この私が、できないかもしれないなんて
弱気になっていたら
私に従っている下僕だって
不安でしょうがないだろうし。
そんなの私らしくないと思うんじゃないかな。
だから。
まだ、ひねった足は少し痛むけど
蛍ちゃんが心配するみたいに
これくらいで学校を休むなんてできないから。
私がついていないとどうにもならない
情けない下僕に、
手を貸して支えるくらいは
許してあげてもいいわ。

さくらの偽日記

『あまいおやつ』

みんなだいすき、
かわいいもの。

なんだろな?

さくらがすきな
ねこちゃん。
かわいいね!
おしりがすらっと
きれいだね。
おめめぴかぴか
みみをつんつん
しっぽをたてて
かっこよくあるくよ。
ふさふさの
ちいさいねこちゃんが
さくらのあしにやってきて
あまえるの。
わあー!
あたまをなでてあげたいな!
あまえるのがすきなのね?
さくらも、
お兄ちゃんにあそんでもらって
あまえんぼうのさくらちゃんだね。
よくいわれます。
うふふ、
はずかしいね。
ねこちゃんみたい?
こどもだね?
お兄ちゃんは、さくらがとんでいったら
あたまをなでてくれるけど
さくらはねこちゃんじゃあないから
かけっこおそいし
あまえてばっかりいないで
おてつだいをしないといけないから
おさらをはこんで
えらいねって
ほめてもらうの。
さくらは
しっかりもの?
ねこちゃんじゃないから
かわいくない?

とってもかわいい
えほんのおひめさま。
こわいおきさきさまや
おねえさんたちが
いじわるをしても
きれいなおひめさま。
もりにかくれて
よごれたふくをきていたって
いいまほうつかいや
おうじさまは
すぐみつけてしまう!
けっこんしよう!
そうしたら、にじちゃんのしつもん。
にじこもこんなおひめさまに
なれるかな?
おうじさまみたいなお兄ちゃんと
けっこんできる?
あれ?
さくらのぎもん。
お兄ちゃんって
おうじさま?
だから、ときどき
おうじさまのふくをきているの?
にじこちゃんのしつもんに
はるかおねえちゃんもはいうよ。
そうよ、
にじこちゃんも
さくらちゃんも
もちろん、はるかおねえちゃんも
すきなひとのためなら
いつでも、おひめさまにかわるよ。
さくらのしつもんに
はるかおねえちゃんは
さくらちゃん!
そうなの!
はるかたちのおうじさまは
えほんのなかのおうじさまより
とってもやさしい
おうじさまなの。
にじこちゃんも、さくらちゃんも
しっているはずよ。
わたしたちのかっこいいおうじさまが
かぞくなんだから。
さくらがおひめさまで
お兄ちゃんがおうじさまなんだ!
かんがえていたら
ドキドキするよ。
でも、
さくら、
おねえちゃんたちに
いじめられたりしないの。
やさしくしてもらってうれしい。
おひめさまより
お兄ちゃんのいもうとで
おねえちゃんたちのいもうとの
さくらちゃん!

もっとあるよ。
かわいいね、
おはな。
ふゆのおにわは
さみしいよ。
こさめおねえちゃんが
はなたばいっぱい
おはなやさんでかってきた!
おそとはさむいから
おうちのなかにかざろうよ。
お兄ちゃんに
おひとつどうぞ。
さくらちゃんにも
ちいさなおはな。
さくらちゃんみたいに
かわいいね。
さくら、かわいいもの
だいすき!
あーちゃんも
きれいなおはながすきなのかな?
はいはいして
かおをよせて
さくらのおはなに
きょうみがあるのね。
このおはなは
さくらみたいなんだって。
かわいいね。
そしたらあーちゃん
たべようとしちゃった。
だめ!
うわーん!
さくら、おはなになるのはこわいよ!
かわいいあーちゃんが
さくらをねらっている!
おはなって
かわいいけど
すぐたべられてしまうんだね。
とってもあぶないから
きをつけて
みてあげなきゃいけない
さくらのおはなのおはなしだったの。
お兄ちゃんは
おはなをだいじにするのは
とくいなのかな?
さくらのおはなを、いっしょにみていてね。

かわいいかわいい
あーちゃん。
さくらのちっちゃないもうと。
ばあーってあそんであげると
よくわらう
あーちゃん。
さくらのおうたを
たのしくきいて
いっしょにうたう
まだおぼえたてでちょっとへたっぴだけど
がんばりやの
あーちゃん。
さくらがころんで
おおごえでないたら
つられて
すぐないちゃう
あーちゃん。
ちょっとあばれんぼうだけど
さくらのおうちには
かわいいあーちゃんが
あっばーむっちゃーって
いってるの。
みんなであそんであげたら
あばばーおちゃーって
よろこぶの。
さくらもうれしくなっちゃう
げんきなあーちゃん。
かわいいいもうと。

さくらがいちばん
だいすきかもしれない
かわいいもの。
おかし!
きれいなかざりつけで
わーってびっくりする
お兄ちゃんもすきな
チョコレート。
さくらもだいすき。
きのう、
あったまるおりょうりにして
あんまりつかわなかったから
あまったいっぱいのチョコ。
どうしようって
みんなでそうだん。
やっぱり、お兄ちゃんのためのチョコだから
お兄ちゃんにあげるのかな?
でも、バレンタインはおわって
さむいふゆに、おいしいチョコ。
みんなもだいすきなチョコは
みんなでわけてもいいね?
お兄ちゃんは、どうしたらいいとおもいますか?
もっとたべたい?
さくらがすきなものは
かわいいチョコレート。
でも、さくらが
もっともっと
だいすきな
むちゅうになっちゃう
いちばんは
ちがうみたい。
あそんでもらって
おさらはこびをたすけてもらって
さくらがこまったときには
たすけてくれる
やさしいおにいちゃん。
いつもいっしょにいると
とってもたのしい
さくらのお兄ちゃん。
かわいいお兄ちゃんじゃない
かっこいいのに
なんでかな?
もしかしたら
かわいいのかな?
さくらはふしぎで
しかたないの。
どうしてさくらは
お兄ちゃんがだいすきなの?
チョコレートを
さくらにもあげたらいいよって
やさしくしてくれるようなきがするから?
それとも
かぞくは
だいすきになっちゃうものだから?
さくらは
かわいいチョコレートと
お兄ちゃんが
だいすき!

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