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真璃の偽日記

『うわさ』

うわさ話に興味を持ってばかりの
おしゃべりな女の子は
ちょっとだけはしたない。

マリーはね、
会話はエレガントに楽しみたいの。
上品な話題が好きよ。

でもね、
話の引き出しは多いほうがいい気がするし。
いろんな人と話をしたいなって時には
知識がたくさんあったほうがいい。
吹雪ちゃんの好きな数学は高尚な気がするけど、ついていくのが大変なときもあるし。
というか、マリーにはわからないし。
吹雪ちゃんたら好きな話題になると夢中なのね、とかわいく思えたり。
一番長い時間を過ごしたいのは愛するフェルゼンの隣だけれど
マリーの好きな話ばかりになってしまったら、飽きてしまわない?
好きなフェルゼンの話だけ。
もちろん何も話さずにいる時間も、フェルゼンとなら心地よい。
だけど、長い時間を過ごす私たちに
ぴりりと気のきいた刺激は必要かもしれないわ。

やさしいフェルゼンは、虹子や青空が同じような話ばかりしていても
いつも優しく聞いてあげるけれど
マリーならもうちょっと、
他の人にはなかなかできない話題で
フェルゼンを楽しませてあげられたらいいかしら?
と思う。
どんな話が好きだろう?
同じ話ばかりだと飽きないかな?
つい、引き出しを多くしたくて
耳を傾ける、うわさ話。
はしたないかも。
でも、マリーも気高い女王の生まれ変わりとはいえ
女の子。
ついつい楽しむ
気さくなおしゃべり。
迷惑をかけたくないのに
詮索してしまうみたいになって、話題の主役が恥ずかしがってしまうと
マリーいけないわ!
と、苦悩しながらも
うわさ話をしてしまうの。
いけないわ!

それに今日は
ヒカルお姉ちゃまがいつもほど元気がないみたいだって
朝からみんなが心配していたのよ。

冬場にスタミナをつけたくて、
用意したらっきょうの瓶詰め。
お弁当に一個くらいなら、においもあまり気にならないかな?
苦手な子は言ってねーって
春風お姉ちゃまが明るく呼びかけながら、腕には力をこめているのに
ふたはなかなか開かない。
みんなも、らっきょうはカレーの付けあわせにもいいし
そろそろ家族みんなお料理のお手伝いも板についてきたところで
おいしいカレーパーティーもできるんじゃないかな、
きゃあきゃあにぎやかに話し合っていても
なかなか開かない瓶のふたを
いつの間にか息をのんで見つめている。
フェルゼンにも頼んで、立夏お姉ちゃまも挑戦したがって
順番に瓶が一同をめぐって
氷柱お姉ちゃまが瓶を開ける豆知識を披露しても
がっちり頑固に閉じたふたは、
微動だにしない。
こんなにみんなで力を合わせているのに、
大きなかぶじゃないから、全員で引っ張るわけにいかないのよ。
頼りになりそうなヒカルお姉ちゃまは
みんながお願いしても覇気がなくて
瓶詰めを手にしても、力が出し切れないみたい。
うんうんうなってるけど、開かないの。
どうしたの、ヒカルお姉ちゃま!?
顔が濡れていて力が出ないの!?
青空は変な心配をしていたけど
ヒカルお姉ちゃまの優しい笑顔は
新しい顔と取り替えたりできないもんね。
すぐに元気になったらいいのにね。
この調子では、
カレーパーティーはまだ先になりそう?
と、食い意地を張っている場合でもないかも?
マリーたちが心配してもしょうがないことかもしれないけど
観月やさくらと、幼稚園でも暇があれば顔を合わせて相談し合った今日。
その後、帰ってきたヒカルお姉ちゃまから話は聞いたわ。
喫茶店の家のお友達と、いろいろあったのね。
確かに、忙しいクリスマスにアルバイトをしてくれたら助かるけど
ヒカルお姉ちゃまならいつでもいいらしい。
暇なときはまたよろしく、って
今日は喫茶店とは関係ない、梅干のおにぎりをくれたって。
よくわからないけど、
商売をしている家の娘さんって、たくましいのね。
マリーたちも、ママが本気になったら大変かもしれないわ。
フェルゼンをセンターにしたいみたいだし。
もし本当にそんなことになりそうなら、
マリーはフェルゼンの味方よ。
一緒にアイドルグループに入って、すぐ近くでいつも助けてあげる。
任せて。
お弁当に間に合わなかったらっきょうの瓶詰めは
ふたが緩んだのか、ヒカルお姉ちゃまが元気を取り戻したらひとたまりもないということなのか
晩ごはんの支度の途中に他愛もなく降伏したわ。
アルバイト先で、お料理に詳しいお友達から
瓶の開け方の工夫を本格的に聞き込んできた氷柱お姉ちゃまが
呆然としていたっけ。
リベンジ果たせずね。
たぶんマリーたちの家族は、難しい理屈に頼るより
考える前にまず体でぶつかっていくのが向いているのよ。
そういう家系なのね。
この瓶のふたを何としても開ける! とか
蛍お姉ちゃまが晩ご飯の支度をできない日でもカレーを作ろうよ! とか
フェルゼンのことが誰よりも好き! とか。
カレーパーティーの予定は、日付はまだ決まっていないけど
ヒカルお姉ちゃまは、喫茶店の子からコツを聞いてくるから
きっとうまくできるよ、ってその気になっている。
マリーの正直な心境は……
ヒカルお姉ちゃまのことだし、あんまり全面的に任せたら不安な気はするけれど。
張り切っている元気な人の力をうまく引き出してあげるのも、女王の仕事。
やめたほうが、なんてそんな誰にでも言えるような忠告は
マリーは言いたくないわ。
がんばって、ヒカルお姉ちゃま!
もしも、予想をまったく裏切らない結果が出たとしても
マリーは決して責めることなく、全てを受け入れるわ。
それよりもマリーは、ヒカルお姉ちゃまの深刻な悩みが解決したことを
一緒に喜びたいの。
大好きな家族の悩みも知らないで
うわさ話を控えるのがエレガントとか言ってる場合じゃない。
だから、マリーが少しおしゃべり好きでも
フェルゼンは大目に見てくれる?
カレーパーティーをするなら、麗お姉ちゃまが今は大変そうだからその後がいいとか
きっと失敗したらすごく落ち込むと思うし、みんなでおいしく食べるなら早いほうがいいとか
いろいろ意見が出ているの。
失敗するって決まっているみたいな話になっているのはなぜかしら?
やっぱりうわさ話は、気を使って控えめに話したほうがいいかな。
フェルゼンは、カレーパーティーはいつがいいと思う?
もしもみんなが決めかねているうちに、付け合せにしたいらっきょうがなくなっても、
まだ保存している瓶はあるそうだから
ヒカルお姉ちゃまがちゃんと開けてくれると思うわ。
福神漬けを作ってもいいし。
我が家では、小さい子を中心に福神漬け派が多いの。
マリーはらっきょうも好き。
でも、これはナイショね。
うわさ話の種にしたらだめよ。
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