アルケイディア&キュクレイン

アルケイディア&キュクレイン TOP  >  スポンサー広告 >  小雨 >  小雨の偽日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

小雨の偽日記

『お手伝い』

いつも体を動かしていれば暖かいから
今年の冬くらいは別にいいんじゃないの?
と思っていたと聞きました。
秋服で済ませようとしていた立夏ちゃん。
おしゃれのためならいけるはずだったと。
寒いからって丸まってばかりではだめ。
まるで服に着られてしまうみたいに
もこもこになるなんて、年頃の女の子として耐えられない。
計算外だったのは、雨の日は外で体を動かせないことと、
お手伝いの最中は走ったり踊ったりばかりしていられないということ。
そう説明して
天気が悪かった昨日は、小雨と麗ちゃんの服を無理して着ようとしていました。

ついにあきらめて、
冬のおしゃれの支度を始めました。
天気予報では、明日あたりから冷え込むそうです。
明日の朝は12月上旬の気温なんですって。
いよいよ本格的な冬が近づいていると感じます。
それで今日は、蛍お姉ちゃんにアドバイスをもらいながら
タンスの片付けと、かわいい重ね着のお勉強。
小雨と麗ちゃんも同じ部屋にいて話を聞いていました。
麗ちゃんにもパン屋さんの三角巾とエプロンが似合いそうだね、
なんて話もして、麗ちゃんが怒ってしまったみたいだったり。
あと、麗ちゃんには軍服で凛々しく決めるのもかわいいかも、とか。
麗ちゃんのことばっかりなんだけど、立夏ちゃんはそれでいいのでしょうか。
でも、時間をかけてがんばっていたから
だいぶ片付けは進んだみたいです。
まだタンスに入りきらない分は、お部屋の中の小雨のスペースにもはみだしてきました。
置かせて欲しいって頼まれたんです。
麗ちゃんは、自分のスペースに人が入ってくるのは苦手みたいだし、
小雨のところにはどんどん置いてもらってかまわないです。
たぶん小雨は服をそんなにたくさん着まわしたりしないですから。
決まった服だけいくつかあればいいかなと思っています。
暖かなお気に入りを、少しだけ。
見た目を気にしないでもこもこになりすぎていたら
立夏ちゃんは気になってしまうかな。
お兄ちゃんは、家の中にそんな妹がいると気になりますか?
でも小雨は情けないことに、ファッションは全然だめなんです。
今日もおしゃれの話に全然ついていけなかったんです。
麗ちゃんに似合いそうなコスプレと言われても──
小雨には、暖かい服で過ごしてほしいとしか思いつかない。
麗ちゃんが不機嫌だったのは、
たぶん話題がつまらなかったという理由だけじゃない。
蛍お姉ちゃんがおうちにいてくれなくなることを気にしているんだと思うの。
結局、麗ちゃんは何も言いませんでした。
服の片付けを途中で切り上げたのは
明日からの晩ごはんをなんとかするために
教えてもらうことがたくさんあるから。

クリスマスの忙しい時期の間だけのお手伝いだそうです。
ほんの短い間だけ、と蛍お姉ちゃん。
病気で倒れてしまったときとは違って、今回は準備する時間もあります。
アルバイトは一日おきですし
春風お姉ちゃんが元気ですもの。
小雨たちでお手伝いをすればできる、かもしれない。
蛍お姉ちゃんがやりたいことをするのに、小雨たちが足かせになったら申し訳ないと思います。
たくさんのことができるようになる中学生。
アルバイトは結構、女の子なら憧れることもあるみたいで
制服がかわいいとか
興味がある子は目をキラキラさせて話を聞いています。

もしも蛍お姉ちゃん抜きでどうにもならないようなら、仕事はやめるそうです。
だけど、別に気負わなくていいと
蛍お姉ちゃんは言います。
慣れないことだから、上手に出来ないのは当たり前。
ごはんが上手に作れなくたって、誰も責めたりしない。
もちろん多少は不満も出るかもしれない。
どんな不満にも応えて完璧にこなすことは誰にだってできないし
慣れていない人ならなおさら。
たとえ無理だと思えても、新しいことに挑戦しないといけないときは
必ずやって来る。
怖いかもしれないけれど
踏み出すことをやめてはいけない。
大丈夫、
家族のみんなだけは
何があっても、時々は不満を言うことがあっても
本当に責めたりすることはないんだと。
そんな話をしてくれました。

蛍お姉ちゃんも、やっぱりアルバイトに出かけるのは不安があるのでしょうか。
あーちゃんと遊んであげながら、寒くない?
蛍がいなくても大丈夫? って何度も聞いていたの。
たぶんまだそういう話は通じないと思うんですけど
言ってしまう気持ちみたい。
麗ちゃんはね、たぶん蛍お姉ちゃんがいてくれなくなるととっても寂しいんだと思う。
小雨も蛍お姉ちゃんにはいてもらいたい。
明日からしばらく──
けんかをしないで仲良くしていてほしいな、って言ってました。
それから、ちょっと考えていたみたいで
素直な気持ちを伝えられないのは悲しいから
気持ちを押さえ込もうとしないでほしい、
けんかをしても仕方ないって。
ただ、どんなときもお互いを大切に思っているその気持ちだけは
何があっても忘れないでいてくれたら
それでいい。
蛍お姉ちゃんはいつもこの家族が好き、と。
出かけて行ってしまうのは家のことが嫌になったわけじゃない、
それはわかってほしいんだって。
みんなが家のことが上手にこなせなくても
蛍お姉ちゃんは、家族のことを決して嫌いになったりしない。
お兄ちゃん、小雨はね、
たぶん失敗ばかりすると思う。
よく悲観的な考え方をしてしまうほうだとわかっているんですけど
今度はそれは関係なく、本当に失敗をたくさんするんじゃないかな。
小雨は今日、じっくり時間をかけて煮物のいい味を出すのが上手だと褒めてもらいました。
普段から丁寧で、根気があるからって。
それはいつも失敗をよくしているから、無理をしているだけで
たぶん、ちょっと油断したら、すぐだめなの。
蛍お姉ちゃんがいなくなって一番に弱音を吐くのが小雨になるかもしれない。
無理をしようとして長続きしないと思う。
そんな時、小雨は本当に失敗してもいいんでしょうか。
すぐに弱音を吐いても、蛍お姉ちゃんはあきれたりしないかな。
お兄ちゃんはそんな小雨を見たら、愛想を尽かしてしまいますか?
こんな何も出来ない子が家族のはずがないって。
それとも、もしかしたら。
小雨がたぶん当たり前みたいに失敗して、それでも大丈夫なんだと
麗ちゃんに教えてあげられるでしょうか。
みんなは何があっても家族なんだと。
お料理が上手じゃなくてもずっと家族だから
大切に思う人のために
ただ、できそうなことをすればいい。
失敗してもみんなは嫌いになったりしないんだって、小雨が教えられたなら
麗ちゃんも、ちょっと元気を出してくれるかな。
小雨は弱くて、すぐ逃げてしまう子です。
もうほんの少しだけめげないでいることができればいいんですけど。
もしサンタさんがいてくれるなら、クリスマス当日には何もいらないから
蛍お姉ちゃんが無事でお仕事を済ませて帰ってくるまで
どうか小雨にくじけない心をください。
クリスマスまでの間だけでいいんです。
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。