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氷柱の偽日記

『おつかれ』

三連休だけど
我が家では、予定は特になし。

小さい子は、ハロウィンでずいぶん遊んだものね。
中学生以上はそう遊んでばかりもいられないし。
学生の仕事は勉強。
日々の積み重ねだけが、確実に身に着く私たちの力。
遊んでばかりでは生活していけないわ。
お楽しみはしばらくおあずけ。

気が早い子は、
今年の終わりにやって来る盛大なイベントを
もう気にしているみたいだけど。
そう、クリスマス。
プレゼントの準備があるからって、気にするのは早すぎよ。
立夏なんて、
来月までにプレゼントをひとつに決めるなんてできる気がしないと転がっている。
むしろ悩めば悩むほど
どんどん欲しいものが増えていくと言う。
まったく。
そんな相談をされて、いったいなんて答えてやればいいいのか。
現在の候補として挙げているのは
自分の部屋か──
お兄ちゃんとの新居。
もっといいものは
いっぱいの幸せを運んでくる、新しい家族。
あんまりクリスマスプレゼントって感じがしないのが悩みだそうよ。
でも、年に一度しかないサンタの力なんだから
ちょっとくらい大きなことを言ってもいいんだって。
そうなのかな。

クリスマスか──
もうそんな季節なのね。
今年一年をきちんと過ごしたいい子のところに
ちゃんと優しいサンタが来てくれるかしらね。
立夏はプレゼントより、サンタが自分のところにも来てくれるか悩んだほうがいいわ。
ハロウィンも、ずいぶん楽しんでいたみたいなのに
切り替えが早いったら。
まさか、もうお菓子を食べつくしたわけでもないでしょう。
いくらなんでも。
まさか……
ううん、さすがにそれはね。
下僕も、いくら寒い時期になってきて体が栄養を求めていると言っても
食べ過ぎないようにね。
偏った食事は体を壊してしまうし
そうなったら……
あなたのお世話をするって言って聞かない家族が、何人もいそうだものね。
私は違うけど。
いくら下僕の不摂生を見逃していたからって
主人が責任を取る義務なんてないでしょう。
私だって忙しいんだから。
もう私に見向きもしてもらえなくなるのが悲しいと思うなら
ハロウィンでいっぱいもらったからって、お菓子ばかり食べないこと。
ちょっとくらい面白い仮装が人気を取ったからって。
別に──
パーティ会場で特別に気になるような仮装でもなかったし。
いつも下僕のほうを見ていたわけじゃないし。
主人を放っておいてうろうろして、無能だと思うだけ。
ときどき目が合ったのは確率的にありうるただの偶然で、
私の仮装を見ていたなんてことは──
そんなにいいものだったわけじゃないと思うし。
コンテストの会場に上がってくださいって声をかけられたとき、
肝心なときに近くにいない役立たずだったわね。
もし、あのときにちゃんと下僕らしくすぐそばに控えていたなら
あなたは、ステージに上がったらいいってすすめたのか
それとも──
もし、ずっといてくれたなら。
私のことをどんなふうに言ってくれたのか、今ではわからない。
いまさら聞く気もないから。

小さい子が喜ぶだけのイベントだと思っていたけど……
まあ、無事に終わって安心したわ。
コンテスト出場は断ったけど、そこそこ評価はしてもらえたみたいだし。
ユキもばっちり決まっていて、賞をもらえて、ちゃんと見ている人は見ているものなのね。
うちの家族はみんなかわいかったわね。
楽しそうだった。
ま、遊んでばかりはいられない。
遅れた分を取り戻すつもりで、
むしろ、追い越して差をつけるくらいの気持ちで行きたいから
勉強も忙しい。
秋の夜長、つい遅くまで集中できている日が続いて
気がついたら少し疲れているのかなって感じるようになったら
ちょうど連休がやってきた。
体調を整えるには適した、
こんなぽっかりと浮いた休憩時間。
下僕は正面から言わなくちゃわからないの?
肩を揉んだり、飲み物を用意したり、
ここにいたらやることはいっぱいあるでしょう。
それとも、あなたのその顔。
普段からだけど、今日はいつもより腑抜けてる。
生意気にも、一人前にお疲れなの。
休日でみんながお兄ちゃんを連れ回したいから。
家で唯一の男手だから、ひっぱりだこよね。
少々無茶な振り回し方をしても、
男なんて単純にできているから、そう簡単に悪くならないと思うんだけど。
たまには疲れることもあるのかもね。
たまにね。
おおざっぱに作られている下僕でも
人間なら疲れを感じる日もあるか。
しょうがないなあ。
うちはあなたのことが好きな子がいっぱいるらしくて、
こんな下僕なのに
あなたにしかできないことがあると思っている子はいるらしい。
この家で一緒に暮らしてくれて、
つまらないことでも、一緒に喜んだり悲しんだりしている。
男らしくて優しい姿をこんなに見せてくれる人は他にいない。
世界にたった一人しかいない特別な人なんだと
あなたのことをそう思っている子が、たぶんいる。
その期待が妥当なものかどうかはともかく
あなたが疲れていると、悲しくなる人がいるの。
体調管理も出来ないなんて、大切な点で自覚がないのね。
下僕の自覚。
家族で唯一の男の人として、しっかり働かなくちゃいけないのにね。
ほら。
家族みんなが、あなたに元気で一緒にいてもらいたいのに
そんなことでどうするの。
休日はまだ明日も残っている。
くたびれたなんて言い訳は、うちのわがままな子たちには通用しないわよ。
まだ明日も、体を休めるどころじゃない日になるかもね。
気のきく私は、今だけは許可してあげるから
こんな暇な時間のうちに体を休めたらいい。
飲み物くらいなら、私の分も作るついでだから
作ってあげてもいいわ。
あーあ、今は考えるのも面倒くさくて
飲み物は何でもいいって気分だな。
別に要望を聞いてあげるつもりでもないけれど
面倒くさいから、何を作るかあなたが選べばいいわ。
好きなものを言えば。
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