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亞里亞BDSS

『亞里亞の国』

 うちのサイトの亞里亞はどのくらいまで無茶なことをする設定なんだろうと思いながらテレビで亞里亞が王様の国ができて独立を宣言して一夫多妻と家族婚を許可して結婚年齢を引き下げると発表したニュースを見ている。
 家族に一言の相談もなしに、なんてことするの!
 でもこの前亞里亞と遊んでいたら「兄やと結婚してもいい?」って言ってたし、このことだったのか。わかるわけないよ!
 とりあえず亞里亞に会いに行ったほうがいいか。支度をしていると窓のほうからキャッツアイが忍び込んできた。
「お兄様、逃げて! 亞里亞ちゃんがお兄様を捕らえようとしているの!」
「ええー!? なんで!?」
 結婚の話が出たのにプロポーズしなかったから怒っているのかもしれない。わかるか! と言いたいけれど乙女心は複雑だからな。あと咲耶なんでレオタード?
「亞里亞ちゃんの部隊が、私を力ずくで捕らえようと襲ってきたの。なんとか逃げ出したけど、お兄様も狙っていると話しているのを聞いたわ」
「そうか、咲耶は怪盗のスキルを利用して逃げてきたのか……咲耶に怪盗のスキルなんてないよ! 咲耶がレオタードでキャッツアイをしている理由を何も説明していないよ! 咲耶に何があったんだ!?」
「これは体操していたときに襲われたからで、窓から来たのは正面からだと見つかりそうだからよ。怪盗を意識したわけじゃないのよ、四葉ちゃんの得意技を盗むのも悪いし」
「四葉にはもっといろいろ得意技らしきものがあるから別に気にしないでいいよ。本人が得意と思っているだけの可能性はともかく、いろいろあるから」
 四葉の一番得意な探偵能力は、何かを解決するために発揮されたことあったかな……去年のBrothr's dayを読んだ感じだと、四葉の一番得意なのは野生能力だという気がしたよ。探偵というよりバスカヴィル家の犬のほうだったよ。怪盗でもなかったよ。かわいかったからいいか。
「まあ亞里亞に会いに行くつもりだったから、捕らえられても問題ないと思うよ」
「うーん、そうかしら」
「ニーイーヤー」
 なんだか玄関のほうから不穏な合成音声が聞こえるぞ。
「ツカマエテ、ツレテイクノー」
 ドリルが玄関のドアをぶち破って、現れるメカメカした亞里亞。ええー!
「チャイムを鳴らしてもらえば普通に応対するのになぜ!?」
「あれは亞里亞ちゃんの家の財力で開発した、帝国の反乱者をつかまえるための亞里亞ちゃんロボットよ!」
「帝国って何だよというのはとりあえずおいといて、別に部下のロボットが亞里亞の形をしている必要ない気がするんだけど」
「亞里亞ちゃんが自分の形のロボットを見て喜んでいたそうだから」
「まあかわいいけど。捕まってもいいんだけど、あのドリルはちょっとこわいぞ」
「ピー、ガチャン」
 ドリルじゃないほうの手から、指をロケットみたいに飛ばしてワイヤーで捕らえようとしてきた。それもちょっと!
「お兄様、逃げて!」
 咲耶が僕の部屋にあった春歌の修学旅行のお土産の木刀を手にとって、フェンシングのように戦いはじめた。それでも怪盗属性ではないというのか。
「お兄様に近づく悪い虫を追い返すために特訓しただけよ! でもお兄様に幸せになって欲しいと一番に考えると、こんな技を使っていてはいけないのかもしれない……」
 咲耶……兄と妹は結婚できないとあきらめたというのか……
「お兄様が幸せになるのは私と結婚したときだけなんだから、近づく女をもっと確実に配慮できる暗殺術を習ったほうがいいと思ったんだけど、どうかしら?」
 だめだよ! その動機だと、咲耶も独立国を宣言しそうだな。
「ピー、ガガ……サクヤチャン? サクヤチャン……アリアノキョウダイ……ヤサシイ……ダイスキ……」
「そうよ、咲耶よ、亞里亞ちゃん! 正気に戻って! 優しい心を取り戻して!」
 別に洗脳されて襲ってきたというわけじゃないよ。亞里亞ロボの言い方もややこしいのが悪いんだが。
「サクヤチャン……ダイスキダカラ、サクヤチャンモツレテイクノ」
「きゃあー!」
「咲耶ー!」
 咲耶を抱え、足の裏から炎を吹き出して飛翔する亞里亞ロボ。飛行機雲を残してあっという間に見えなくなってしまった。あれ咲耶大丈夫なの? ギャグSSだから大丈夫か。
「ともかく咲耶を助けに行かないと。亞里亞に会って、こんな乱暴はやめるように説得しなくちゃ」
「にいさまー! 亞里亞ちゃんに会いに行くんですの? 姫にまかせてくださいですの!」
 白雪、いいところに! そのメイド服なに?
「普段の腕を認められて、皇帝の亞里亞ちゃんにお料理を届けるメイドになったんですのよ。にいさまも一緒に行きましょう」
 なるほど、部下のふりをして近づくのか。白雪の才能を生かした作戦だな。まあ普通に会いに行ってもいいような気もするけど。あと才能を生かすと鈴凛がラスボスになってしまいそうだぞ。
「鈴凛ちゃんは姫のお手伝いをしてくれていますの。姫と一緒に亞里亞ちゃんに雇ってもらいましたのよ。お金を貯めたいみたいなんですの」
 するとラスボスは千影か春歌かな? 候補多いな。
「鈴凛が自分でお金を稼ぎたいなんて珍しいね。今まで僕におこづかいをねだっていたのに、心境の変化でもあったのだろうか。ちょっと寂しいような」
「お兄様にはいつもお世話になっているから、お礼のプレゼントをするお金は自分で働いて手に入れたいみたいなんですの」
「鈴凛……妹がそんな気を使わなくていいのに……でも嬉しい」
「兄やー、白雪ちゃーん」
 あっ今度はメカじゃない普通の亞里亞だ。皇帝なのにこんなところにいていいの? ナイトハルトみたいに影武者なの? デスに捧げても復活するから、仲間になるほうが影武者なんだっけ? 亞里亞の影武者がこんなところをうろついて何をしているんだという話だから本物かもしれない。
「白雪ちゃんのお料理が食べたくて、待ちきれなくて来ました。春歌ちゃんに護衛をしてもらっているから大丈夫なの」
「兄君さま、ワタクシもまだまだ未熟ですが、精一杯がんばります」
 春歌が付き添っている。するとラスボスは千影か。なんのラスボスなのかは知らないが。
「鈴凛ちゃん、そこで何してるの?」
 亞里亞が曲がり角の向こうに声をかける。白雪と恥ずかしい話をしていたので出て来れなかったらしい。ごめん……
「おや、アニキじゃないの。こんなところで会うなんて偶然だなあ。今来たところだよ」
 ぎこちない。こっちの挨拶もぎこちなくなっちゃうじゃん、なんか初々しいふたりだな。
「それにしても亞里亞、いきなり独立国を宣言するなんて無茶なことしたらだめだよ」
 たぶん妹にこんな説教した人ってあんまりいないだろうなあ。
「えーん、亞里亞は兄やと結婚したかっただけなのに、兄やは嫌なの?」
「結婚はしたいよ」
「そうでしょ?」
「ん? じゃあいいのか?」
「アニキ落ち着いて!」
「えっと、結婚は大きくなってからにしようね」
「はーい」
 よかった、説得できた。
「にいさまに相談していなかったんですの? 姫はてっきり、にいさまと亞里亞ちゃんのお料理番に雇われたものだと思っていましたの。にいさまに腕を振るってさしあげる仕事に就いたと思ったのに、ちょっと残念ですの」
 じゃあ別に、亞里亞に近づく作戦じゃなくて、のどかな感じで一緒に行こうと言っていただけなんだね。あんまり緊張感がない事態だったんだね。咲耶がさらわれた以外は。
「ワタクシも、兄君さまと亞里亞ちゃんのふたりをお守りする仕事に雇っていただいたのだと思っていましたわ。兄君さまのお側で命を懸けて尽くすお仕事は妹の本懐だと張り切っていましたが、恥ずかしい勘違いをいたしました」
 春歌は普段からもいろいろと勘違いをしているのではないかとは言わないでおいた。
「まあ、これで一件落着だね」
 咲耶のこと以外は。
「……そうはいかない……」
 やっぱり千影がラスボスだった。
「亞里亞ちゃんの誕生日プレゼントに……女の子らしい恋が叶うようにと……どのような手段を使ってでも自分の目的を果たそうとする催眠術をかけてあげて……私も便乗して兄くんと結ばれるつもりだったのに……ここで終わりにはしない……」
 想像以上に無茶をしていた。
「兄くん……兄妹の禁断の恋を叶えるためには……これしかないんだよ……」
「でも最近はいろんな恋愛の形が認められるようになってきているし、別に問題ないんじゃない? 同性でも結婚できる制度は世界でも増えてきているとか」
「いや……さすがに兄妹で結婚できるようにはなかなかならないから……」
 まあね。
「亞里亞は兄やと結婚しますよ?」
 ありがとう! 僕もぜひしたいよ!
「亞里亞ちゃんが大人になる頃はそうなっているかもしれないが、私はもうそろそろ結婚できる年齢……待てよ……魔法を使って子供に戻り、また成長を待つという手も……」
 謎の解決方法を模索し始めたぞ。
「じゃあ亞里亞も大人になってすぐ結婚するー!」
 だから結婚できないんだってば。
「姫は、にいさまの心を溶かすお料理の魔法を会得できますように」
 白雪はちょっと趣旨が違っているよ。
「ともかく……亞里亞ちゃんの財力で集めた戦力がある……女の子の純情のため……あきらめられないのでね……」
 千影が指を鳴らすと、彼方から飛行機雲を引いて、亞里亞ロボが近づいてくる。咲耶を抱いて連れて行ったやつだ。咲耶もあちこち振り回されてしまって気の毒に。レオタードで雲の中を飛んで寒くなかった? この時期は冷えることもあるから、体を大事にしてね。
「咲耶、大丈夫か! 実はこういうわけで……」
 かいつまんで事情を説明すると
「だったら私も千影ちゃんの仲間になる! 独立国でお兄様と結婚する!」
 やっぱりそうなるんだね? って、こらー!
 秋空に長い雲を幾筋も描いて、千影の周りには亞里亞ロボが集まってくる。亞里亞も嬉しくなったみたいでそっちに並ぼうとする。危ないよ!
「兄やー! 亞里亞にお友達がいっぱい出来たの」
「アリア……オトモダチ……オトモダチハ、イイモノ……オトモダチト……タタカエナイ……」
 なんか都合よくロボットが心を持ってくれたぞ。
「お友達のみんなに紹介しますね。亞里亞の大好きな兄やです」
「ニイヤ……トテモイイモノ……ダイスキ……」
 何か問題が発生しそうな感情にも目覚め始めた。
「ニイヤト……イッショ……コレカラモ……」
「これが愛の力か……私の言うことを聞かなくなった者たちを利用することは……もうできない……」
「千影があきらめてくれたのはいいけれど、これどうするの? ロボのみんなを妹にするの? 新妹増えすぎじゃない?」
 見回すと100体じゃきかない数だし、こんなにたくさんと遊んでいたらドリルで大変なことになる。ドリルがなくても大変なことになる。
「いや……私があきらめたのは……亞里亞ちゃんの財力を利用することだけで……もっと重要な目的は……あきらめることはできない……」
「その主張がいま必要なのかどうかはともかく、解決策を一緒に考えてくれないかなあ」
「そうだな……せっかく心を持ったのだから……魔法で人の体にしてあげるべきだな……」
「ドリルの危険はなくなるが、体が持たなくなる問題は残ったままだなあ」
「兄やならできます」
「ニイヤ……デキル……」
 亞里亞に見込まれているのは嬉しいな。まあなんとかなるか!
「よし、みんなまとめて面倒見てやる!」
「わーい」
「ワーイ」
「あっ順番で、うわー!」
「私が魔法で守らなければ……怪我をしていたよ……」
 ありがとう! そもそも千影が魔法で妙なことを始めたのが原因なのではということは今はおいておくよ。
「それから……魔法で彼女たちそれぞれに兄を作ってあげて……魔界に連れて行って住めるようにしてあげよう」
「魔法便利だなあ。魔界は……まあ現時点ですでにかなりカオスだからそれでもいいのか?」
「魔法ですのね! 姫もおいしいお料理の魔法を使えるようになりたいですの」
「うん、ちょっと違う……まあいいや。でも考えたら白雪はもうおいしさの魔法は使えているじゃないか?」
「そうなんですの? やったー! 姫のお料理がにいさまの心を奪いましたの!」
「心まではどうかなあ」
「まだまだですの」
「亞里亞も魔法使いたいのー」
「ええーっ!」

「と、あの時は大変じゃったな……そんなこともあったのじゃよ……」
 あれから長い年月が過ぎて、孫に囲まれて話をしてあげているというわけではなく、そのあと亞里亞の誕生パーティに来た可憐や雛子が目を輝かせて聞いてくれたから話してあげているうちに大変な時期を乗り越えた昔話みたいな気分になってしまってこんなしゃべり方になったというだけだ。まあ大変なことは毎日あるから、毎日こんな気分になっているような気もするね。12人も妹がいるとね。いや人数だけが問題ではないな。
「そうなの、そんなことがあったんです」
 亞里亞は補足して話をしてくれるのは嬉しいが、それは何も情報が増えていないね。
 騒ぎの元になった千影も、今は大人しく話を聞きながら微笑んでいる。咲耶も、いろいろあったけど今は楽しそうだ。春歌や鈴凛や白雪も活躍したから話したいことはたくさんあるみたいだし、妹たちみんなが揃って……すると、ドアを開けて千影が入ってきた。
「兄くん、大変だ」
 あれー!?
「こっちの千影は何だったの!?」
「それも私だ……兄くんが楽しそうに話をしているのに……離れたくなかったからね……恋する女の子なんだからなんでもできるんだよ……」
「うんまあ、じゃあそれでもいいんだけど、大変って何があったの?」
「魔界に連れて行った兄たちが……自分が一番の兄だと競い始めてしまった……それで私が……一番の兄は私の兄くんだと……」
「これ、僕が困った状況に巻き込まれつつあるのは主に千影が原因だよね」
「戦いに勝った兄が……魔界を征服し……人間界も支配できるように……話を決めてきた……」
「僕は別に魔界にも人間界に興味はないんだけど。というか勝手に人間界に何てことするんだよ」
「兄やが一番の兄なの。亞里亞は知ってるの。どんな相手だって、ぜったい勝てるもの。兄や、そうでしょう?」
 亞里亞にそこまで言われたら引き下がれないな。
「仕方ないな、やるか!」
 妹たちは大騒ぎだ。困ったような子も、嬉しそうな子も。まあギャグSSだから別に死ぬようなことはないだろう。
「フフ……もし兄くんに何かあったら……天国へ行って魂を呼び戻すことくらいできるから……」
 あ、そっちもギャグSSっぽい展開だな。とはいえギャグだったとしてもシリアスだったとしても、妹の期待は裏切りたくないのがお兄ちゃんだ。でもそれだと人間界を支配したときに何を期待されているのか。ともかく、なるべく死なないようにがんばるよ。いつもそうだし。いつもそうなのだろうか。シスプリって。
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