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春風の偽日記

『春風の一日』

今日は一日を通して雨でした。

芋煮会に行けませんでしたね。
残念です。
でも、家族が一緒にいられて春風はうれしい。
不満げだった小さい子たちも、
一日みんなで遊んで、満足してくれたでしょうか?
明日からの一週間を過ごす活力をいっぱいためられた。
そんな幸せな休日を過ごしたのが
春風だけだった、
なんてことになっていないかしら。
さくらちゃんたちも
明日から幼稚園でがんばってくれるかな。
あさひちゃんたちも
さみしくお留守番の平日。
いい子で待っていてくれるかな。
王子様が授業中に春風に会えないで
切ない思いをしていたらどうしよう。
なんて。
春風のことを少しでも思ってくれるでしょうか。
今日の春風は、王子様が忘れられなくなる素敵な子でしたか?
小さい子たちに編み物を教えてあげたの。
春風もとってもちっちゃいときから
女の子らしくいられることがとっても楽しかった。
大好きな人に作ってあげる日を想像して、腕に磨きをかけました。
春風のかけがえのない妹たちに、服を作ってあげて
大人っぽいのにとてもかわいい憧れのお姉さん二人に
似合うものを一生懸命作ってあげていられた。
そしてついに目の前に現れて
その瞬間に春風の全てを捧げたくなった運命の人に
これからずっと、ほんのちょっとだけど贈り物ができる。
鍛え上げた編み物の実力を発揮していける、こんなに大勢の私の家族。
みんな、春風お姉さんの編み物教室は優しいですよ。
ちょっと自信があったの。
それなのに、
蛍ちゃんのゴッドハンドにはとてもかないません。
上手な子や、まだはじめたばかりの子、それぞれの技術に合わせて助言ができて
笑顔を絶やさずいられて
その一方で、ハロウィン衣装の製作も進めています。
女の子らしく育ったことではそれなりだった春風でも
真似ができない、その実力。
ちょっと抜けたところがあるってよく言われるこんな春風の妹に
どうしてこんなによくできた立派な子が育ったのでしょうか。
吹雪ちゃんでもいまだに解明できない、遺伝子の不思議です。
立夏ちゃんと小雨ちゃんが違うみたいに
実はずいぶん違っている、春風と蛍ちゃん。
春風は、そんなかっこいい蛍ちゃんが
うらやましくて
うらやましくて
う、
う、
うわーん!
春風も、そんなふうに立派に女の子らしくなりたかった。
このままでは王子様のハートを奪われてしまうのではないかと
焦りに焦っています。
なんだか春風、お酒でも飲んで
何もかもを忘れてしまって
理性にも常識にもさえぎられずに
ただひたすら王子様に心の中の思いを全てぶつけてしまいたい。
お酒はだめですけど。
蛍ちゃん、どうしてそんなに何でもできるんだろう?
それは、ときどきはうっかりしてしまうこともある
微笑ましい大事な妹なのだけど。
こんなにできが違うと、王子様の心は惹かれてしまうに決まっている。
春風を選ぶ理由が何もないのだから。
ヒカルちゃんに悩みを聞いて欲しくても
春風のうるんだ瞳を見ただけで
春風は今日も乙女チックだなあ、
と感心されるだけで終わってしまうの。
この苦しい胸の思い。
どうしても抑えきれない恋するときの不安。
好きで乙女チックをしているんじゃありません!
くすん。
ヒカルちゃんも時々は、自分の中で整理できない気持ちを相談してくれる。
そのたびに、
それは恋ですよ!
ヒカルちゃんは王子様が好きなの。
と言ってあげたいけれど
いつも鈍いヒカルちゃんなので
意地悪をして教えてあげません。
ううん、教えたことは何度もあるんだけど
春風は乙女だからな、
で済んでしまうの。
ヒカルちゃんも乙女なのにね。
いつか自分自身で本当の気持ちに気づくまで、
春風が手助けできることはないのかもしれません。
でも、こんなときは春風の複雑な思いをわかってほしいのにな。
無理にでも目覚めさせてしまえばよかったな!
麗ちゃんなら、自分に力が足りなくて
思いが届かないもどかしい気持ち、
わかってくれると思っていたのに
自分はそんなに桃色光線を出していないって。
そうだけど……
麗ちゃんは、自分の気持ちを本気で相談できる人がいないから
まだ気がつかないのかもしれない。
よく似た悩みを持つ、同じ女の子だということに。
春風の気持ちが本当は分かるくせに
男なんかって意地を張ってしまう。
小雨ちゃんでは、鉄道の難しい話はわからないみたいだし
王子様がもし麗ちゃんの鉄道趣味をわかってくれて
それがきっかけで、麗ちゃんが自分の本当の気持ちと向き合うことができたなら
もしかしたらいつか。
春風と麗ちゃんは、同じ悩みを持つ
誰よりも仲のいい姉妹になれるかも。
なんて、王子様に頼りすぎではいけませんね。

春風一人ではあまりできることがないけど
気がついたんです。
つらくても、何も希望が見えなくても
恋をしていると幸せであること。
あなたの顔を見ただけで、悩みを忘れてしまうこと。
ただ言葉を交わすことができただけで、足が地に着かない。
ときどき春風に向けてくれる、何にも替えがたい笑顔を見てしまったせいで
もしかしたら、好意をもたれているかもしれないなんて思うと
うぬぼれかもしれないと自分に言い聞かせてみても、弾む胸が止まらない。
春風はたぶん、あなたの一番になれなくてもいい。
これからもあなたのために尽くしたいけれど
もしも、あなたが誰か一人を選ぶとしても
こんなにたくさんの幸せをもらえたのだから
何も不満に思うことなんてない。
蛍ちゃんにかなわないからって、何も変わらない。
王子様を愛している気持ちは春風が世界で一番なのに、報われないのはつらいと思っていた。
だけど、ただ恋をしたというだけで充分だと、
あなたの近くにいるだけでわかっていく。
春風は、それだけで満足です。
もう何も望まなくていいくらいなの。
でも春風は欲張りなので、もう少し王子様の近くにいられるように努力します。
あとほんのちょっと。
少しでも近くに。

それに、まだ女の子らしくなる方法がわからない子たちに
春風は教えてあげたいことが
いつかアドバイスが必要になったときのために
もうちょっと頼りになるお姉ちゃんになれたらな。
蛍ちゃんにはときどきかなわないことだってあるけれど
家族みんなを愛しているのは、春風は自信があるもの。
愛しているともらえるものは、報われることだけではないと知っているもの。
力が足りなくて悲しいことがこれからどんなにたくさんあったって
きっと、切ないだけではないと思います。
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