アルケイディア&キュクレイン

アルケイディア&キュクレイン TOP  >  スポンサー広告 >   >  霙の偽日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

霙の偽日記

『辻斬り』

学園祭の準備のために
体育館に行ったら
オマエとヒカルが
今日も練習をしていた。

休日も大変だな。
ご苦労様。

充分に練習して
思い残すことのない舞台発表にして欲しい、
とは思うのだが。

これから数日は
台風の影響で天候が不安定になりそうだ。
体育祭の練習が校庭で行えない場合、
体育館に移動することになる。
おそらくスケジュールの調整が必要になるだろうな。
演劇の練習は、場所を制限される可能性がある。
もしかしたら舞台の使用が中止になる場合もあるかもしれない。
舞台を自由に使える時間は、もうあまりないものと思って
早めに準備しておいてくれ。
演技の稽古だけならば
教室などでもできるが
狭いところで竹刀を振り回すなど
危ない真似をしないように。
よく怪談にもあるだろう。
学校で危険なことをして
幽霊になる話が。
怪我にはくれぐれも気をつけることだ。
幽霊の話は
泊り込みで支度をする生徒に教えるものだから
オマエたちには関係ないか。
うちなら晩御飯には全員が揃うから
学校に残る人間がいたら、ちゃんと確認できるからな。
いや、晩御飯の後で学校に出かけて
その場に残っていた人間と合流する手もあるな。
だめだぞ。
幽霊が出るぞ。
学園祭の準備中に怪我をして
幽霊になって、今も学園祭に出たくて
さまよっている幽霊だ。
その仲間に引き込まれたくなかったら
泊り込みや
危ない練習はしないこと。
どんな怪我をした幽霊かって?
そうだな、確かこんな話だ。
女装ミスコンテストに出場するために
夜を徹して女装の練習をしようと
慣れないドレスで暗い校舎を歩いたばかりに
つまづいて階段から落ちたそうだ。
私が提案した女装ミスコンテストが却下になったのも
そのためだ。
オマエを着せ替えして遊びたかったのに
出演者が他にあまりいなかったんだ。
いやいや、幽霊のせいだ。
そのような事情で私たちのクラスの出し物は、コスプレ写真館に決定した。
春風と蛍のクラスの衣装も借りる約束ができている。
これでオマエも
大正ロマンや
猫耳メイドが
思いのままに、着たい放題だ。
ぜひ来るように。
姉のお願いを聞いてくれなかったら
今後、いったい何をされるかわからないぞ。
演劇の衣装も撮影したいだろうから
そちらは、劇の後で写真部が撮りに行く。
文化祭の記録として生徒会でも活用したいから
ぜひ協力して欲しい。
こちらは、生徒会長としてのお願いだから
生徒が嫌だと言ったら、無理にとは言わない。
まあ、記念だと思って気軽に撮影に応じてくれたら助かる。

しかし、舞台での練習時間を奪ってしまいそうなのに
こんなことを言うのも勝手な話だが
ヒカルの演技は本当にあれで大丈夫なのかな。
今日も見ていたら
竹刀を持ったら、向き合う相手のことしか見えなくなる
ヒカルらしい真剣な様子だった。
真剣すぎて
演技を忘れて
本気の勝負になっていたな。
小道具に用意された演劇用の竹刀は生徒会でも一応確認しているし
練習でも舞台でも防具はつけることになっているはずだから
怪我はしないと思っていたが
ヒカルが本気だと話が違ってくる。
面を狙うか
小手か、胴か。
隙を狙う鷹の目だ。
踏み込んで、鍔元で切りつけるようにしないと
剣は意外と届かないものだと、ヒカルは考えているそうだ。
背景の五条大橋もあいまって
見た目はほとんど辻斬りだな。
弁慶がそれなりに耐えてくれないと
劇にならない気がする。
しっかり鍛えるように。
ただ、あんまり無理をしすぎても怪我の原因になるから
休憩も練習の一部だと思って、ほどほどにな。
なんだか心配だから
練習時間については、生徒会長特権を使って
ちょっとは融通を利かせてやりたいが
でも、そんな特権ありませんと生徒会の仲間に却下されることが多いから
どうかな。
まあ、何かあったら相談してほしい。

今日、ステージを見に行ったのは
私も出演する予定があるから。
学園祭の舞台発表で軽音楽を演奏する時間帯もあり、
はじめに、デモンストレーションとして
生徒会が舞台に立って、
2曲ほど演奏する。
私の担当はジーン・シモンズだ。
学生の活動であっては、火が吹けないのは残念なところだな。
というか火を吹いていい場所は日本にはあまりない気がするな。
しかし、深い暗黒を愛する私が
このような白塗りをすることになるとは皮肉なことだ。
運命は、私に何をさせようとしているのだろう。
ああ、ジーン・シモンズか。
運命は何の目的があって、私にジーン・シモンズをさせようというのか。
恐るべきは、私でも止めようのない大きな力である
女子高生のノリというやつだ。
というわけで、出演する演目は異なっても
私も舞台に立つ仲間。
やがて消え去る定めであっても
せめてこの学園祭の間だけは
若々しい青春の時間を過ごそうではないか。
それから、演奏する曲はまだ決定していないから
リクエストに応えられるぞ。
近いうちに、私の部屋にオマエを招こう。
共に地獄の闇を体験しながら
選曲を相談したいものだな。
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。