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氷柱の偽日記

『大雨』

各地で大雨の被害が出ていると
ニュースでも、天気予報でも注意を促している。
うちでも、いざというときの対策を
話し合っているわ。
災害はどんな形で起こるかわからないけれど
ある程度の予想ができて
備えが可能な限りは、備えておくべきもの。

この家は高い位置にあるし、浸水の危険も少ないと思う。
裏山も崖崩れの心配などはそんなにしなくていい。
もしも大雨が降って、幾筋も分かれるアマゾンの川のように
雨水が流れてきて
そこらじゅうが洪水みたいに見えていても
被害が大きく広がるということはない。
水はけはいいみたい。
自然が残っているほうだからかな。
だから、大雨で大変な事態が発生する心配は今のところなさそう。
もちろん、過信は禁物。
有効そうな対策は、いざというときの避難経路を
確認しておくことかな。
これは、いつでも大事。
それから、もうひとつ心にとどめておく
大事なこと。
情報を正確に把握して、
危険な場所には近づかない。
絶対に。
雨で増水すると、堤防を越えて氾濫する場合もある
大きな川や、海辺。
そういうのは、この近くにはないみたいだけど
もし急な大雨のおそれがあったら、
ニュースをチェックして、危なくなりそうな場所から
すみやかに離れること。
安全が確認できる場所で、冷静に待機。
ましてや、普段と全然違う嵐の風景を
好奇心で見に行くようなことがあったら
柱に縛り付けてでもやめさせなくちゃ。
うちは、台風でテンション上がる子も多いようだし
冒険好きな子も多いようだし。
小さい子は、言い聞かせてもなかなか止まらないものだけど
こればっかりはいくらなんでも。
しっかり見ていなくちゃ。

とは言っても、急に警戒するほど
そんなに降らなかったわね。
この近くでは。
一日を通して、しとしと、降ってはやんで、
気がついたらまた降っているようだわ、っていう。
細く降る雨の気配に
当たり前のような半袖にも少しの肌寒さを感じて、心細いような。
実はそんなこともなく、重ね着をするってほどでもない。
ムシムシした湿度の高さ。
いつ大雨に変わってもおかしくない灰色に垂れ込めた雲。
今日は過ごしやすいというわけでもなく、
といって、あんまり降ってきても困るんだし、どっちつかず。
夏の夕立なら、さーっと降ってくれた後は
きっと涼しい風を感じるのだろうけれど
このところの天気は、そういうのとは違うんだし。
急に降ってすぐ晴れるというものじゃない。
家の中で寝転がって、気長に待つのがせいぜい。
何をするにも集中力に影響が出る、はっきりしない天気。
そうしたら、何か家の中が騒がしくなって
みんながそれぞれやりたいように遊び始めた。
今日はやっぱり、蒸し暑さを感じて息苦しい子が多かったのかな。
遊ぶときくらいは身も心も解放的に、要するにやりたい放題。
雨空の不快な暑さを乗り切るために
水着のファッションショーだって。
まったく。
もうすっかり水着の季節。
今日もこんなじめじめした日でなかったら、
庭にプールを出して、水しぶきを跳ね上げていたのかもしれない。
家族で海にでも出かけていい、
今こそ水着が本格的にまぶしく輝いたっていいシーズン。
でもそれは、家の中で変にハメを外してもいい理由にはならない。
本当ならたしなめなければいけない騒ぎも、
今日はそんな気分でもなかったから
はしたない格好で過ごす姉妹は、そのままほったらかし。
露出の多い上半身に、薄い普段着を羽織っただけの半袖で、
無理に日常的に過ごそうとしているアンバランスに
一言の忠告が喉から飛び出そうとするのをどうにか我慢しつつ
やり過ごしたちぐはぐな風景。
もうちょっと元気が出る日なら、黙ってなんておかない。
知らないうちに、夏の暑さに疲れてるのかな。
気崩した服装の揺れる短いスカートに、
下僕は動揺していたみたいだけど
別に中が見えたところで、期待に添えるお色気は
誰も提供してくれないから。
ただの水着だから。
残念だったわね。

そういえばこのあたりでは、夕立もあんまり降らないわね。
暑さに汗まみれになりながら日暮れまで過ごす毎日。
たまにはこんなじめじめじゃなく、ニュース規模の天気でもなく
一日の熱を吹き飛ばす、それなりの恵み。
こういうのがあってもいい、っていう夏の風物詩も
時々は来るものだと思うけど。
まあ、積乱雲の雷がゴロゴロ鳴り出したら
妹たちは怖がって泣き出すし、
身を縮めてぷるぷる震えて、
さらに、こんな時にでも頼りになればと
家族唯一の男にここぞとばかりにべたべたする
ちゃっかりものが必ず一人は現れるし
ないものなら、なくてもいいか。
急な夕立につきものの、突然の閃光。
雷なんて、そんなに落ちないってわかっている。
怖がるほどのものじゃない。
大きな音で鳴っていても、たいていはすぐ近くってわけじゃないんだから、
落雷の事故だってそうそう起こったりしない。
万が一の場合も、大事故にならないように対策もしてあるものだし。
雷なんて、理屈でどうにかなる問題であって
私はいいとしても。
ちっちゃい子が怖がるようなものは
なるべく多くないほうがいいから。
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