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小雨の偽日記

『おでかけですか』

まだ、お料理番を任せてもらえるなんて
とうてい無理な小雨です。

お手伝いできることはがんばろうって思っているのに
それもまだ不安が残るくらい。
にんじんの皮を剥くだけなのに、ピーラーで指を切るなんて
逆に器用だと言われるくらいです。
もちろん、器用だからではないんです。
そんなミスが月に2、3度。
蛍お姉ちゃんも、小雨くらいの時にはそのくらい失敗ばかりだったって言うけど
本当なのかな?
ううん、家族の言うことを疑うわけじゃないんです。
だけど、小雨が蛍お姉ちゃんくらいの歳になって、
あんなにいろいろできるようになるかというと
全然そんなイメージが浮かばないです。

お手伝いだけでは、とも思うし。
あのあずき鍋のとき、
ほうれんそうを切っていたのは小雨です。
ごめんなさい。
謝ることじゃない気もしますけど。
あと、そのあたりの真実とか、詳しい事情は
今月の末になって明かされるかも、とのうわさなのですけど
どういうことでしょう?
私たちのマンガが、雑誌で好評連載しているみたいな、謎のうわさ。
小雨みたいな地味な子でも、プロの人に描いてもらえたら
ほんの少しでもかわいくなれるかな。
ともかく、
お手伝いができるようになるだけじゃ、お料理は上手にならないですね。
お姉ちゃんたちが風邪を引いてしまったとき、何にもできないし。
ついこの前も、春風お姉ちゃんと蛍お姉ちゃんが体調を崩してしまったの。
小雨もそろそろ、本格的なお料理のお勉強をしないといけない時期が
来ているのかもしれない。
それでね、このごろお弁当作りを試しているんです。
おにぎりとおかずの簡単なメニューばかりではない、
もう少しだけ高望み、普段から家族みんなに食べてもらえるよう、
小さなお皿でいいから
食卓のはしっこに、ひっそり並んでいてもいい
メイドイン小雨になるために。
努力の途中の高望みメニューは、今のところは
氷柱お姉ちゃんの夜食や
ヒカルお姉ちゃんがもうちょっと欲しいときなどに
食べてもらっています。
時々は、霙お姉ちゃんにもリクエストをもらえるくらいになりました。
食べた人それぞれ、いろいろな感想をもらえるの。
こんな感じでいいのかな、
こんなんじゃまだまだかな、っていう、
真剣であっても子供の遊びの範囲。
優しいお姉ちゃんたちに支えられて、
こんな怖がりの小雨でも、おっかなびっくり修行中です。
小さい子の口に入るものになると、まだ学ぶことはいろいろあるんだし。
健康、安全、おいしさ、彩り、
そして楽しい食事の席。
小雨のお料理が笑顔の助けになるような。
めまいがするほど遠い目標です。

もちろん、おでかけのお弁当作りも勤まらない。
春風お姉ちゃんと蛍お姉ちゃんは
またぶり返してもいけないから、無理をしてはいけないし、
お弁当を持ってのおでかけは、この春休みは実現しないようです。
準備が大変だし、それに、不安定なお天気は続くし。
蛍お姉ちゃんは、もうこんなに元気になったって逆立ちして見せたり
病み上がりっていうわけではないけれど。
海晴お姉ちゃんたちを説得する、いい意見ははっちゃけなかったようです。
とはいえ、どこにも行かない春休みも少し寂しいという意見もあって。
少しくらいお天気が不安定でもなんとかなり、
お弁当の用意も必要なく、
小さい子が多くても楽しめて、
お兄ちゃんやお姉ちゃんの負担にもならず、
できれば、そんなに混んでいない場所が良くて、
春休みのちょっとした思い出になるような。
海晴お姉ちゃんの知り合いの人の好意で、
お昼に席を取ってもらえたので
明日はみんなでおでかけ。
ようやく家族が待ち望んだ、春休みの一大イベント。
全員で作る楽しい思い出の舞台は、
すぐ近くのファミリーレストランです。
それっておでかけ?
と、立夏ちゃんは疑問もあるようだけど
20人もの人数で行くなんて、なかなかできないもの。
もう、一大イベントの盛り上がりです。
小さい子たちは、初めてのお子様ランチを期待して
胸を弾ませ、目はきらきら。
小雨も、ファミリーレストランは慣れない場所。
まだ家族がここまで多くなかった頃に
ほんの小さな、今よりもっと頼りなくて、泣いてばかりだった小雨が
連れて行ってもらった、緊張と興奮の、冒険みたいなお食事。
おうちでは味わったことのない、違う種類のおいしさ。
だったような?
あれは、やっぱりお子様ランチだったのかな。
みんなで食べるいつもの愛情料理となんだか違う、
その時だけ、小雨のために用意してもらった特製メニュー。
でも、実はあんまり良く覚えていないので
期待している小さい子たちから、どんな味だったのか聞かれても
要領を得ない答えしかできないの。
いつのまにか、もうお子様ランチなんて頼むと恥ずかしい歳です。

お兄ちゃんも楽しみでしょうか?
小雨は、ほとんど行ったことのない場所だから、不安も多くて
立夏ちゃんがよく友達と行くし慣れているっていうから、
離れないでついていけばいいかな、と思っていたの。
でも考えてみたら、
立夏ちゃんはよく動き回って、ときどき追いかけていけなくなって
どこに行ってしまうのか予想もつかないですよね。
立夏ちゃん本人も、それは自信を持って保証してくれました。
初めての小さい子たちは小雨よりも不安なことがあるだろうし、
なるべく見ていてあげたいし。
それで、あの、思ったのはね、
お兄ちゃんなら小さい子たちに目を配るのが上手だし、
近くにいれば頼りになるし、
小雨が、そばの席に座ってもいいでしょうか?
だめでしょうか?
みんなが狙うかな?
頼りになるお兄ちゃんの周りには、
様子を見ていないといけない子が並ぶと思うし、
お兄ちゃんも、近くの席にいて欲しい好きな子がいたら、選んで欲しいし。
もし、離れた席に座ることになっても
家族みんなが一緒ですもんね。
立夏ちゃんに置いていかれて心細いようなとき、
不安で誰かに頼りたくなっても、
小雨はお姉さんなんだから
なるべく不安な子がいないように、妹たちを見ていてあげたい。
みんなが楽しめるお食事にしたいです。
小雨もちょっとくらいは力になれるよう、がんばります。
蛍お姉ちゃんは、店員さんの衣装を今後の参考にしたいと
おでかけのお弁当が作りたいって主張も、今はしていません。
接客業の衣装は、どれも自作の参考になるって。
勉強熱心で、すごいですよね。
実は小雨も楽しみにしていることがあって、
たまに食べに行く、おうちでもない、給食でもない、
お食事専門のお店の、本物の外食。
小雨は家で作るご飯に応用できるよう、学べることを探そうと。
新しい生活を迎える季節、
小雨も野望に目覚めたのでしょうか?
不安半分、楽しみ半分。
小雨も新しい経験を積んで、
おいしいご飯が作れるようになれるかな。
成長中のささやかな小雨弁当、もっとおいしく作れるようになったら
お兄ちゃんも注文してみてください。
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