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綿雪の偽日記

『蝶』

春は変わっていくものが多い季節。
いもむしさんだって、もうすぐ蝶になるの。
海晴お姉ちゃんの天気予報も、
新しいコーナーを計画中。

そのアイデアの一つが、
天気予報アイドルの育成なんです。
もっと身近に、
今までよりも親しみやすい天気予報を目指して。
でも、毎日の欠かせない番組なんだし、もう充分かも?
とにかく、新しいことが始まる春です。
アイドル募集は、女の子が優先。
それから、年齢制限なし。
あさひちゃんもアイドルになれるかしら。
よだれ系アイドルですね。
時代をリードする、ファッショナブルおむつ。
元気で、たくましくて、
大きな夢を胸に、狙っているのは大好きなお兄ちゃん。
お兄ちゃんのことを大好きなのは、あさひちゃんだけじゃないですね。
見ているとかわいくて、
みんなが赤ちゃんを欲しくなる
新時代のアイドル天気予報。
そんなのがあったらいいけど、
今のところは、予定はないみたい。
それで、ユキが海晴お姉ちゃんに誘ってもらって
オーディションを受けてみると、
君こそが探していたダイヤの原石だ!
未来の天気予報を担うスターだ!
ということで、試しにダンスのレッスンを受けることになりました。
病気がちで、体育も休むほうだし、あんまり筋肉はないけれど
踊れるのかな? ちょっと不安。
だけど、迷惑をかけてはいけないなんて引っ込んでいたら
なんにもできない。
海晴お姉ちゃんは励ましてくれました。
こんなふうに言ってくれたの。
ユキががんばるつもりなら、
それを助けるのが、コーチのお仕事。
もしも迷惑をかけても、それが必要なときもあるんだから
いつか蝶になって羽ばたくために──
決して後で悔やまないように。
ユキもできるでしょうか?
ダンスのレッスンを受けるのは、ユキともう一人の、
同じ年頃の女の子。
きれいで、才能があって、明るくて元気で
病気なんか簡単に跳ね除けてしまいそうな、しっかりした子です。
あらまあ、細くて体力もなさそうな子が来た。
あなたについてこれるのかしら?
ちょっとだけ、怖いかも。
でも、ユキもやると決めたからには、やってみたいです。
レッスンが始まったら、
そのときがシンデレラストーリーの始まり。
怖いと思っていた子にいっぱい助けられて、
つらいレッスンを励ましあったよ。
その子も、才能だけでどんな苦労も乗り越えてきたわけじゃない。
苦しいことも、向き合うだけで泣いてしまいそうになる壁も、
大変な努力と、手を取り合う友達のおかげでどうにかやってきた。
だから、ユキにもがんばってほしいって言ってくれたよ。
病気だからって、負けないで。
悲しいことがどんなにたくさんあっても、
たとえ死んでしまうことがあったとしても、それで終わりじゃない。
私はそれを知ってるんだ、って言ってたよ。
女の子の名前は、ミキちゃん。
ユキの大事なお友達。
新人アイドルのユキが、とうとう大きなステージに向かう前に、
忘れないで、って言っていました。
大事なことは何なのか、忘れないように。
ミキちゃんとの思い出と、
それから、たくさんの楽しい時間を、
大事な人と過ごしたこと。
いもむしさんだったユキは、たくさん栄養をもらって
そうやって蝶になってはばたいて──
お兄ちゃん。
ユキがいちばん大事にしたいことは、お兄ちゃんといること。
ユキとお兄ちゃんがいる、この家族です。
アイドルの夢は、ステージにあがる前に終わり。
今日は、風が強くても、日差しがあるからあたたかかったよ。
おうちの中にいれば寒くなんてない、おだやかな日。
日曜日に家にいて、幼稚園の子や、もっと小さい子たちとお昼寝をするには、
ちょうどいいお天気でした。

吹雪ちゃんに言ったら、
昔、蝶になった夢を見た人が、
自分は夢を見ていたのか、
それとも、蝶が私になった夢を見ているのか
そんなことを考えたっていうお話を教えてくれたの。
ユキは、アイドルになる夢を見ていたのかな?
それとも、アイドルとして忙しく活動しているユキが、
のんびりと大好きなお兄ちゃんと過ごす夢を見ているのでしょうか。
ユキはね、せっかくいい夢を見るのだったら、
アイドルよりも、もっとなりたいものがあるの。
そんなことを言ったら、ぜいたくでしょうか?
でも、夢の話なんだから、ちょっとくらいいいよね。
わがままだって、ぜいたくだって、それも全ては目が覚めれば消えてしまう夢の中。
ユキは、病気で体調が悪くなるなんてことはこれから全然なくて、
毎日元気に学校に行って、新しいことをたくさん経験して、
伝えきれないくらいの出来事をお兄ちゃんに聞いてもらえるような
元気な女の子になりたい。
毎日しっかりお勉強して、お兄ちゃんに褒めてもらうの。
体育の授業では、走ったり転んだり、擦り傷をたくさん作って
これじゃあ将来どんなふうに育つのか、心配させてしまうんです。
かけっこでも、跳び箱でも何でもいいから
クラスで一番を競えるような得意なものがあって
なんでもできるほどじゃなくてもいいの。
ひとつだけでも、得意なものが欲しいな。
そんなに自慢するほど上手じゃなくて、ちょっと得意なだけでもいい。
ユキがこっそり胸に潜めているくらいでちょうどいい、小さな自慢。
そんなふうに楽しく過ごす普通の生活を
お兄ちゃんにはなんでも聞いてもらって、
ときどきは褒めてもらって、
少しでいいから、お兄ちゃんが自慢に思うこともあるくらいのユキになりたい。
誰もがあこがれるきれいなアイドルになるよりも、
それがユキの一番の夢です。

天気予報アイドルの計画は、まだ企画中なんだって。
それよりも、毎日必要なことをまずしっかり伝えるのが、
お天気キャスターの大事な役目なんだそうです。
明日は強風に注意。
これまでの暖かさから、急に普通の3月の気温になります。
テレビの前の、この予報が必要な人たちにしっかり届いて欲しい。
海晴お姉ちゃんの真剣な顔は、そう伝えています。
もしあんまり寒くなったら、ユキは学校に行ったらいけないもの。
あんまり無理をしたらいけないものね。
天気予報は、大切なことを伝える立派なお仕事。
ユキは明日も学校に行きたいなら、早く休んで体調を万全にしておくことですね。
できることは、それだけ。
もしもお天気が悪くて学校に行けないなら、仕方ないことなんです。
でも、不安なまますぐに眠れるかどうかユキにはわかりません。
もう少し気持ちが落ち着くまで、お兄ちゃんとお話をしていたら、やっぱりだめですか?

お兄ちゃん、もしもお兄ちゃんの時間が大丈夫で、
このあとユキがまだもう少し起きていていいなら、
夢の中で大評判だったユキのダンスを見ていきませんか?
本当は特別じょうずなわけじゃないかもしれないけど、
あんなに元気に踊れていたんだもの。
ミキちゃんも、病気じゃなかったみたいに踊っていたよ。
とっても楽しい夢の世界には、もう一度行ってみたいけれど
ユキはきっと、あの世界でもすぐに芸能界を引退して
お兄ちゃんと過ごすことを選ぶと思います。
元気なユキが、いつかお兄ちゃんの自慢になるように
ユキの一番がお兄ちゃんで、
今日もお兄ちゃんが、ユキを元気にしてくれているんだと伝えたいです。
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