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吹雪の偽日記

『雨の魔法』

科学には様々な法則が存在します。
質量保存の法則は、ニュートン力学においては正しいとされていましたが
現代では、実は完全な説明ではなく
近似的なものであったことがわかっています。
光の速度に近づくと、物質はそれまでの法則では説明できない
振る舞いをすることがあるからです。

現代物理学でもまだ解明できない謎はたくさんあります。
もしも、現時点で提出されている全ての謎の正体が単なる間違いであったとしても、
これから先も解明不能な謎が出現することはない、とは言えません。
科学の歴史は、古い常識が新たな発見に覆されることの繰り返しです。
もちろん、多くの場合は体系的な科学に従った常識的な解釈が正しいようです。

夕凪姉が、言語と身振りによって願望を果たすことを試みたとして、
それが必ず成功すると保障する物理法則は、
今のところ発見されていません。
しかし、今後も見つからないとは限りません。
もしかしたら、今でも時には成功しているのかもしれません。
いくつかは夕凪姉が意図した通りではなく、偶然によるものと考えられますが。

雨降りの日を、
今年最後の雪遊びの日に変えようとする今日の魔法は
どうやら成功しなかったようです。
今日は、各地で春一番が観測され、
春の始まりを告げるような暖かい日でした。
夕凪姉の力では、天候まではなかなか思い通りにならないのでしょう。
あるいは、春を待ち望む人が、さらに強力な魔法をかけたのかもしれません。
私は考えたのですが、
魔法の成功とは、常に願望の成就という結果を迎えます。
もし、同程度の魔法の力があり、それぞれが相反する願いをかけた場合、
科学的な解釈をすれば、その時点でパラレルワールドが発生すると思われます。
魔法が成功した別の世界が、魔法の数だけ誕生し、
枝分かれしていくのです。
そうではないとすれば、魔法にも力の大小を体系化できる理論が存在するか、
単に夕凪姉の魔法が失敗しただけであるか。
今の時点では、判断する材料がありません。

明らかに科学と相容れない考え方によって重ねられた
錬金術の研究が、後に現代科学の重要なきっかけとなったように、
夕凪姉の一見無謀と思える挑戦が、
やがては人類の未来に必要な法則を発見する礎になる、
そんな可能性もないとは言い切れません。
また、仮にそんな法則につながらなかったとしても、
何も不満に思うことはありません。
夕凪姉の存在が、私たち家族にとって必要であることは変わらないからです。
無謀な挑戦を繰り返す姿も含めて、
私たち家族は、夕凪姉と過ごすことでかけがえのない日々を過ごしています。
少なくとも、私はそう感じています。
私の家族は全員が、誰一人として欠けてはならない大事な存在であると。

春の兆しが見えたとはいえ、
明日は風が強く、寒い日になるとの予報です。
もしかしたら、また雪が降ることもないとは言えません。
キミも最近暖かいからと言って油断せず、
毎日の体調管理には気をつけてください。

急な寒さに、誰かが風邪を引くようなこともなく
毎日を無事に過ごすことができたなら、
私たち家族にも、まもなく雛祭りの日がやって来ます。
いえ、日付上の雛祭りは、その時点で存在する全ての物質が体験します。
正確に言うなら、私たちには、家族で過ごす楽しい雛祭りの日が来る、ということです。
その日が激烈な体験になるのか、心穏やかに過ごせる日となるのか、
いずれにせよ、家族にとって良い雛祭りになることを祈ります。
祈りが物理的な効果を発揮する法則も、今のところは見つかっていません。
できることがあるなら、家族の準備を手伝うほうが効果的です。
何度も雛祭りを体験してきた、頼れる先輩がこの家には多くいますので。
キミも、女の子のお祭りとはいえ手伝いをする機会もあるでしょう。
私は埃っぽい作業が苦手なので、時には頼ると思います。

女の子のお祭り──
女の子に含まれるとは言っても、
なんとなく、私にとっては縁遠いもののように感じるお祭りです。
雛人形を美術的に分析する審美眼も持ち合わせてはいませんし、
雛祭りの料理が特別に好物であると歓喜するほどでもありません。
ただ、雛あられはここ数日は家族内での消費量が多く、
菱餅もちらし寿司も、当日分の分配を多く取ろうと狙っている子がいます。
人気の食品なのですね。
もしキミも希望しているなら、早めに言っておくと良いでしょう。
女の子が中心のイベントということで、もらいにくいようでしたら、
私がもらってきて分けることもできます。
いらないですか?
あまり好きではありませんか?
女性の好みに合致した食品なのでしょうか。
私は女性的な趣味や特徴といったものがあまりないので、
判断ができません。

なんだか家族がそわそわして、
うきうきと準備をしているような気配に、
自分の誕生日が近いことを知っている青空が、
つられてはしゃいでいるようです。
イベントの日に偶然生まれただけですが、
青空にしてみれば嬉しいことなのかもしれません。
しかし、氷柱姉の発言を参考にすると、
何か特別な日に生まれることが、必ずしも嬉しいこととは限らないようです。
青空はこれから、この日をどのように思うのでしょう。
今のように望ましいものとして? それとも、疎ましく?
雛祭りの日に生まれたから、特別女性らしくなるとする信頼できるデータは
今までに見たことがありません。
姉妹のうちでも非常に勇敢で、積極的な傾向がある青空が
女の子の成長を祝う日に生まれたこと。
何かの意味があるのか、ただの偶然なのか、まだいずれとも言えません。
氷柱姉は、不快な日に生まれたことを嘆いていますが、
誕生日と記念日との一致が偶然では終わらず、何かの意味を持つこともありえます。
あまり不快な日を過ごすというのも望ましくありません。
ホワイトデーはどうしても男性が関係する可能性が高くなるイベントです。
氷柱姉が自分の誕生日をどう感じるようになるかは、キミにかかっているでしょう。
青空にとっても、今年の雛祭りが良い日になればいいですね。
これは、私たち女性陣にかかっているでしょうか。
私は女性らしくないので、あまり力になれないと思います。

雛祭りを迎えるにあたって、実は一つ重大な懸念があります。
私は学芸会が苦手で、また、積極的に大きな声を出すことをしません。
おゆうぎの歌も、音楽の授業も、特別に楽しんだ記憶はありません。
ひょっとしたら私は、歌があまり得意ではないのかもしれません。
小学校の高学年になって、クラスで合唱に参加するようなことを考えると、
今から不安です。
雛祭りは歌って楽しんで、という場面も見かけるイベントです。
一人で静かに本を読んでいるのは心安らぐ時間ですが、
決められたとおりみんなで家族行事に参加したいという意思も強く持っています。
もし私が楽しく歌うことを断ったら、みんなが疑問に思うことでしょう。
小さい青空などは驚いてしまうかもしれません。
歌うのがどうしても嫌だというわけではないのですが、
私には歌を楽しむ能力がない気がします。
立夏姉など、あんなに音程が外れても楽しそうだというのに。
楽しさとは、何なのか。
これもまだ法則は見つかっていません。
しかし私の考えでは、キミといるときに感じることが多いようです。
キミは私の苦手を克服する助けをしてくれるのでしょうか?
しかし、私が歌を楽しめるようになるとしたら、
それは本当に魔法のようですね。
現代の科学法則では見つかっていない魔法の使い方を、
キミならば私に教えてくれるでしょうか。
これまでの体験を考え合わせると、
その確率は決して低くないと思えます。
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