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観月の偽日記

『きつね色』

チョコレートだらけの
季節が過ぎて、
小さき子らのおやつも、
少し前までは

チョコ白玉
チョコ道明寺
チョコわらびもち

といったものが
ならんでおった。
意外といけるぞ。
きなことチョコは合うし、
道明寺も、一足早い春の知らせのようであった。

ひとつまみの挑戦的な味付けが
宴の座をにぎわせる。
人の世も、
もののけの集まりも、
穏やかな休みはなかなか訪れぬもの。

そんな賑やかさも一段落の、
のんびりした陽気の日じゃ。
たまにはよいの。
兄じゃもいるでの。

目先の変わったおやつにしようと
蛍姉じゃの提案で
色合いも様変わり。
こんがりきつね色の
チュロスじゃ。

卵を混ぜた生地を
搾り出して、油で揚げる。
子供は揚げ物に近づいてはいけないが、
星型の絞り口から
竹串で切りながら油に落としていく
あの工程は、遠目ながらも
なかなかゆかいなものであった。

本場ではオリーブオイルを使うが、
サラダ油を使うと軽く仕上がると
蛍姉じゃのまめちしき。
油の話なら
キュウビは一家言あるやもしれぬが
まあ、油揚げのおやつもないものな。

からりと揚がった
おいしそうなチュロスを
きつね色というが、
キュウビの色は──

こやつ、
本当にきつねか?

これは何の色じゃ?
というか、色がついていないのか。

わらわがもっと、こーんな幼きころからの友達。
普段からわらわを守ってくれる感心な子じゃ。
少しくらい不審でもよかろう。
もし、暴れて兄じゃを食らおうとしたら
わらわがよく言って聞かせるから安心しておれ。
わらわを食らおうとしたら
兄じゃが守ってくれるであろ。

キュウビも立派なきつね色に育ったら、
さとうをまぶして頭からぺろりといけるであろうか?
わらわがあと千年もすれば、それだけの霊力が身につくかの。
成長してどうなるかはまだわからぬ。
このキュウビも、わらわもじゃ。
あんがい、わらわのほうがおいしそうに育つやもしれぬ。

夜食にレンジでチュロスをあたためて
寒い夜の見回りを、
とりとめもない話をしながら
兄じゃと過ごしたいものじゃ。
兄じゃは、わらわがおいしそうに育つと思うかの?

レンジでチンするときには
金のついた食器はいかん。
五行思想にあるとおり、火は金を剋す。
金には古来から魔力があり、小人や竜や、異形どもの運命を弄ぶ。
レンジをつかさどる一つ目の火の神様は
金を嫌って火花を散らすぞ。
というのはうそで、
科学の進歩がもたらした便利な技術じゃ。
神代を尊ぶわらわのような子も、現代技術の進歩にあずかる。
ラララ科学の子じゃ。
いい時代に生まれたものじゃの!
兄じゃもいるでの。

いま疑問にも思ったのじゃが、兄じゃよ。
キュウビをレンジに入れたらどうなるかの──
もちろん、うそじゃ!
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