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真璃の偽日記

『ベルサイユ宮殿』

今朝は寒かったわね。

どうせなら、
きのうの朝にでも冷え込んでくれれば、
また雪遊びができたのに。

一月に、ずいぶん雪が降ったときがあったでしょう?
あのとき、お庭を見ながら思ったの。

これだけの雪があれば、
ここにベルサイユ宮殿を建てられるんじゃない?

もちろん、雪で作るのよ。
マリーはまだ小さいし、本物のベルサイユ宮殿は大人になるまで
ちゃんと我慢するわ。

前のときは思いつくのが遅かったけど、
今度雪が降ったらどうしようか、ちゃんと計画は立ててあるの。

本物の宮殿にはない、
マリーとフェルゼンが愛を語り合うための離れも
どこに建てるか決めておいたし。
フェルゼンが作るのを手伝ってくれたら
きっとこのマリーを満足させるものができるわ。

でも、降らなかったものはしょうがないか。
マリーがおねだりしたら、フェルゼンは命を投げ出してでも
雪を降らせてくれるだろうけど
おうちには寒いのが苦手なお姉ちゃまがたくさんいるもんね。
それに、フェルゼンが命を捧げるのは
今度は二人が、革命も引き離せない強い絆で
生涯を共にすることなんだから
ベルサイユ宮殿くらいで命を捨てていたらたまらないわ。

そういうことだから、
フェルゼンには別のベルサイユ宮殿を建ててもらいます。
積み木、ブロック、あやとり、なんでもいいわ。
大丈夫よ、あんまり上手じゃなくても、
フェルゼンが作ってくれるならそれでいいの。
マリーも革命の前はずいぶんいろんな宮殿を見てきたものだけど、
隅々まで完璧なものなんて一つもなかったわ。
ま、世の中にはあるかもしれないけど、
足りない部分を作り手の情熱で補うほうが、マリーの好みなの。
例えば、マリーへの愛を込めるとかね。
だから上手にできなくてもいいけれど、
ちゃんとマリーが喜ぶようにがんばって作るのよ。
フェルゼンの愛が試されるわね。

遊んでいる時間も限られるし。
こんなに寒いと、みんな早々に布団に引っ込んじゃうのよね。
マリーたちの部屋は、
夜の間に寒がる子がよその布団にまでもぐりこんでしまうの。
朝になったら、ちっちゃい子が猫だまりみたいに密集してるわ。
そこまでしなくても、ちゃんと布団に入って大人しくしていれば
あったかくなるのにね。
仕方がないから、部屋のリーダーのマリーがめざとく
放り出された布団をかけ直してあげなくちゃ。
子供の世話が性に合ってるのかしら?
まだ女王様にはなれないけど、お嫁さんや愛人にならなれそうね。

でも、明日の朝も寒くなるみたいよ。
フェルゼンは一人部屋で、寒かったり寂しかったりしない?
男の人に生まれるのも、こういうときは悲しいわね。
マリーが男装してフェルゼンの部屋に忍び込んで行きたいけど
そうもいかないものね。
大人になったら部屋を自由にしてもらわなくちゃ。
お姉ちゃまたちをがんばって説得してみるから
それまでの辛抱と思って、今は我慢してね。
代わりに、少しでも暖かくなるように──
小指だけでもね。

二人が永遠の愛で結ばれた暁には──
フェルゼンが寂しいときにはいつでも暖めてあげるって
約束してあげる。
もちろん、
マリーが寂しがっているときや
困っているときには
すぐにフェルゼンが駆けつけてくれるの。
約束しましょう。
この約束をいつまでも信じられるよう、
マリーはこれからもずっと、フェルゼンを愛し続けてあげる。

これで小指と、心が暖かくなった?
続きはマリーが大きくなってからよ。
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