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星花の偽日記

『青い空と下校時刻』

澄みきった冬の空気。
空もますます高く遠くなるような、青くどこまでも続くような。
こんな季節、
ちょっと灰色の雲が浮かんでしまうだけで──

寒い!
寒いのです!

あっという間に
ぽかぽかの陽気がすっ飛んでしまうのです!
おひさまはどこへ?
あさひちゃん大好き、お兄ちゃんのいないいないばぁのように
顔を隠しただけで、いなくなってしまったかのようです。
ああ、日差しの温かさとは、これほどまでに
嬉しいものだったのですね……
不肖星花、失ってはじめて分かるぬくもりのありがたさです。
こんな季節は寄り道もしないで、
暖かな家へ早く帰りたいものなのですけど……

ましてや、今日ときたら
観月ちゃんの言う風の神様が
体調が悪いのか、それでも仕事をしなければと熱心になって
思い出したかのようにときおり
吹き付ける突風!

神様!
真面目なのはいいのですが
休むことも大事です!

なーんて──
そんな、風の強い日でした。
お兄ちゃんのほうはどうでしたか?
やっぱり、風が吹いていて寒かった?
なまじ日が当たる時間もあるぶん、
油断して少し薄着になったりしませんでした?
家を出るときに、みんな暖かい服をしていったっけ?
星花がお側にいられたら
念のために着込んでおいた服をおひとつ、貸して差し上げることも──
かけっこして熱くなった夕凪ちゃんが放り出した上着を
荷物になる代わりに羽織っていただいて、一挙両得の計も
できたのですけれど。

さむーい日でも、
夕凪ちゃんは元気、
星花も実はつられて遊んでしまったら
それはそれで楽しくてなかなか止まらなくなる
冬の帰り道、
吹雪ちゃんも、少し低い温度なら外にいるほうが調子がいいみたいだし
でも──
ユキちゃんもいるから早く帰らなくっちゃと思うし、
たまたま時間が揃って、今日はまとめ役の小雨お姉ちゃんは
困ってしまって、
どうしよう、
どうしよう星花ちゃん!
お兄ちゃん助けて!
こんな時にお兄ちゃんがいてくれたら!
星花の手を強く握って、頼ってくれるのですが
小雨お姉ちゃん、ごめんなさい。
あまり頼りがいのない星花で……

小雨お姉ちゃんが、晴れて中学に進学すると
小学生のまとめ役は
麗ちゃんをひとつ飛ばして、いきなり星花の肩にかかってきます。
この大変な役割を、
星花は果たして勤め上げることができるのでしょうか?
お兄ちゃん、どうかなあ?
星花はまだまだ子供だから
こんな日でも外で遊んでいたいと思うの……

今日を逃したら、また明日が来るまで
こんなにゆっくり遊んでいられるかわからないし、
ううん、明日になったらもっと曇るんじゃないか、風が吹くんじゃないか、
そう思うと、今日の日差しがもったいなくって
そのまま夢中になっちゃうの。
今日だって、寒かったけど楽しかったし、
明日も夕凪ちゃんの誘惑を断る自信がこれっぽっちもありません!
もっと自信を持って
なんでもお任せください! と言える星花になれないものでしょうか。

星花、どうしたら
もっと大人になれますか?

お兄ちゃん、星花の遠い将来の夢、
澄み切った冬の空、手の届かない青い空みたいに遠くにある夢、
それは──
いつか立派になって、天下に名を轟かすお兄ちゃんの、
そのそばでお仕えすることです。
槍の扱いはうまくないけど、
軍略の智謀も発揮できないけど、
お姉ちゃんたちに似て将来は美人になるって言われても
星花はそんなに美しくなって、お兄ちゃんの苦労を少しでも和ませて差し上げる
自信だって全然ないけれど──

まだ小さい星花が、遠く憧れるだけの夢。
もしかしたら、星花のいたことなんて
お兄ちゃんを記録する歴史書のどこにも残らないかもしれない。
どんなに活躍しても、ちっぽけな星花のお仕事は
ただ、お兄ちゃんが世に出るお手伝いをしたことのほかに
名前が残らないかもしれない。
それだけのことでも、きっと星花は大満足で死んでいきます。

歴史書に語られない、たくさんのこと。
小さい星花がお兄ちゃんに楽しかった話を聞いてもらわずにはいられないこと、
星花のいろいろな悩みを、たくさん聞いてもらっていること、
お兄ちゃんをこんなに愛している家族の一人に星花がいること、
そして、星花が毎日お兄ちゃんと、こんなに楽しく過ごしていること。
何もできなくても、後世の人が星花のことを何一つ知らなくても、
こんなにたくさんのことを知っている星花は、世界一の幸せものです。

星花、もう少しがんばって、
もう少しお兄ちゃんのお役に立てるようになったら、
と思っています。
助けられてばかりの星花が言うにはおこがましい、遠い先の話──

お兄ちゃん、
星花にして欲しいこと、なにかありませんか?
これから星花は、どんどんお兄ちゃんの期待に応え、
お兄ちゃんを助けられる、そんな自身のある子を目指します。
なれるかなあ?

まずは、小雨お姉ちゃんを泣かせることがないように
しっかりするところからはじめなくっちゃ!
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