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観月の偽日記

『弓』

あずさ弓、
ま弓、つき弓──

よい子の遊びには貴賎なく、
浮かれる騒ぎに上下の差はなく、
わらわくらいの年頃ではまだ、駆け回るだけで充分に世を楽しむもの。
果たして三千世界の余興と歓楽、何が子供の気を引くであろう。
青白の和幣を枝に折りかけて舞うてぞ開く天の岩戸──と、いうでもなし、
ただここにある、膨らむ胸と小さなおしりは、
幼稚園で教わった歌と踊りに震えるものじゃ。

雪が積もるも嬉しいもの、降らぬもまたよき趣向。
あまり積もれば、麗姉じゃはまたへそを曲げる──
平常運転がままならぬもまた、おもしろかりし、
そう言って割り切ることのできぬ麗姉じゃの趣味もまた、興あるもの。
品ももとめず、品ももとめず。

しかし、今年の雪はどうなっておるのか、
夕凪姉じゃが潜って泳いで大笑いして家族一同つられて大爆笑するほど積もったこともあれば、
時には心配していたほど積もらぬようでもある。
気まぐれというのか、時と場所によって思わぬ差があるというのか、
どこかに、風神に捧げる俵でも積まれたものか。
神も昔は人と言う。あるいは、風神もあんこを好むものかの。
うむ、どのような神饌が捧げられたとて、わらわの姉妹の誰かが喜んで持っていってしまいそうじゃの。
なに、神を敬う真心が何よりのもの。海のものから山のものまで取り揃えることもない。
おけ、わらわの家族が寒い季節も健やかであれと
榊を取り垂でよ。
おけ、本文たる学業を収めよと、我が家の学生たちに、知恵の黄金が降り注げと
篠を手ぶさにとるがよい。
おけ、たとえ多くの望みが叶わずともくじけずいられるように、
ここにしかいない大事な家族たちがどのようなときも助け合っていけるように、
いつまでも家族の愛が変わることなく続くように、
弓を、剣を、鉾を神前に立てるがよい。
そして、冷蔵庫のあずきゼリーが早く固まるようにと神棚に米粒を捧げ、
夕食の好みは我が家の誇り、蛍大明神に相談し、
献立の参考にしてもらうとともに、お手伝いを楽しく過ごせばよい。
わらわは、時には手巻き寿司の気分じゃ。

そういうわけで、雪ばかりか、どのような寒さも風も関わりなく、わらわは健康じゃ。
いくらなんでも、子供とはここまで風の子だったであろうか、と
このごろはあのヒカル姉じゃでさえも自分を棚に上げて感心するほどの
暗く冷たく、しかし小さな子の心を浮き立たせる、冬の寒い日。
早く日が暮れるから、力が有り余っているのであろうか。
裸踊りで天照大神を呼び戻すでもなし、
上着を放り出すまで飛んだり跳ねたりするのはどういったことか?
兄じゃ、今日も日が暮れてもずっと、眠り込むまで相手をしてもらうぞ。
嫌だといっても、子供だからきかぬのじゃ。
なんだかんだで兄じゃは付き合いがいいからの。

あるいはこの日は、今日もまた褻衣の日よ、平常運転と言えるかもしれぬ。
例え今日が大雪であったとしても、馬鹿天気に裸で踊りだそうと変わらぬ。
家族がいつでも兄じゃに集まり、愛する気持ちを伝えようとにぎやかに、だからあたたかく──
遠くから、麗姉じゃの笛が平常運転を告げておる。
もうすぐ姉妹たちが遠慮なく集まってくるぞ、
遊んでもらいたいのはわらわだけではないのも、いつもの通り。
何があっても喜びと愛だけは変わらずにあり続ける、すべ神のよき日じゃ。
今日も兄じゃは、なかなか寝かせてもらえぬようじゃな。
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