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クリスマスSS3
『ハピハピ』(仮)
23時00分 立夏
「おねーちゃんおにーちゃんたちには何かお仕事が? リカも手伝う」
早く寝てちょうだい。
「思いっきり体を動かして疲れればもしかして!」
なるほど。で、どんな大暴れを?
先に言っておくが、その行為を選択する際に条件は二つある。ひとつめは、もう眠ってしまった子達を起こさないこと。騒がしいのはいけない。ふたつめは、あんまり僕の側は疲れない行為であって欲しいこと。寝る前にすることがあるので。
「みっつめの条件もあるよ。なんでもこの条件がまず最初になくっちゃ、みんなを悲しませちゃうっていうくらい大事なこと、それは! どんな行為でも家族の愛情があって行われるべきだってこと!」
その通りだ! 僕は自分のことばかりを考えて、立夏のことを思いやってはいなかったようだ、と反省する。
「それからよっつめの条件は、立夏が楽しいことー」
立夏も自分勝手だった。
「ところでおにーちゃん、寝る前にどんなことをするって? それはもしかして、おにーちゃんがこの前こそこそと買ってきたいやらしい本に関係があるのではって、立夏の勘が告げているような?」
さすが野生。こそこそしてもその目からは逃れられない。そして、生殖に敏感だ。
「オマエは子供相手に何を話しているんだ!」
見事なくらいに誤解されそうな場面で通りがかったようだが、誤解なんだヒカル。俺が練る前にするって言うのはそういうことじゃないんだ。そういうことをするかどうかは今この際は問題としていないんだ。
「えーとね、体を動かせる、寝ている子を起こさない、おにーちゃんが疲れない、家族の愛が伝わる、それでリカが楽しいことって何があるだろうね」
「オマエが疲れないのか。それならあんまり危険じゃなさそうだな」
安心してくれたのはいいが、ヒカルはまだ誤解している。
というか、家族の愛が伝わるって言うのは安心ポイントじゃないの? なぜそこを挙げてくれなかったの? ヒカルの考える家族愛ってなんなの? 特に俺が関係する場合どうなの? ヒカルでは自分でも答えを出せそうにない問題だと思った。
ヒカルもこれから大切な仕事があるからな。あんまり脳を使って疲れさせてもいけない。ヒカルは体を動かしても疲れない筋肉のかたまりだとか、頭を使うほうが苦手だとか、そこまでは言ってないからね。
まあ筋肉のかたまりだとは思っているけれど、それでも女の子であることはよく知っている。いやこれもやましい意味ではないから。
と、ヒカルとこそこそ話をしたり部分的には一人で思っているだけで伝えなかったりしているけれど、立夏はさっきから黙って何を書いているの? 立夏が静かにしていると不安になることがわかったって、そんな新しい知識を得られたことが、今夜の俺のためのクリスマスプレゼントでいいのかな?
「書いてみた。眠れそうな行為をね、ほら」
立夏の見せるリストにマッサージオイルがなくてよかった。でも春風さんとは実際にマッサージオイルを使った行為に及んだという事実は変わらないわけで、まあこれはこれでよかった。でもあれは、運動会でお着替え競争をして一緒にお風呂に入ると思ってしまって外れたので良くなかった!(←それはマッサージオイルが悪いんじゃなくて、俺の煩悩がすべての責任です)
「ねね、どれにしよー? どれならよく眠れそう?」
そうだね。文字からは具体的な内容がよくわからない行為が多いね。「おにーちゃんとラブラブ」とか「おにーちゃんとギュッギュ」とかね。
「こんなにたくさん思いつくなんて、リッカはもしかして頭が良かったのかな」
そうだね。大人になったら寝かしつけ職人になれるね。俺もなれるかもね。そんなに特別になりたいわけでもないけれどね。まあ、我が家では役に立つ技能だから、職人になれたら結構嬉しいかもね。でも我が家だと相手が様々だから、反応を良く観察しながらになるよね。結局のところは愛が重要ってことになるよね。意外と吹雪に素質が? そして、吹雪が赤ちゃんを欲しいとか言い出すようにならないかと考えると、あれ? それはプロポーズだ?
「あーあ、服がプレゼントで届くんだから、小さい靴下の中でシワにならないかって心配だなあ」
そこが気になってるの!? 届くかどうかはもう確定で、疑ってないんだ……まあ、寝る前にいいことをしておきたいって言ってたから、届くかどうかも不安ではあるんだろう。
サンタさんには俺のほうから、靴下に入れるとき、女の子の服を知っている春風さんと良く相談してくれるようにお願いしておくから。
「でもそれだと、春風おねーちゃんが寝てない悪い子になっちゃう! 春風おねーちゃんのプレゼントが届かないなんてヤダー」
泣き出した。
泣き疲れてそのまま寝てしまった。
これでよかったんだ!? 今度から立夏が眠れなくて騒いでいるときのために、泣ける絵本でも用意しておこう。以前の小雨の報告によると、立夏は寝つきがいいからその心配はいらないのか。
「立夏をここで寝かせておくわけには行かないし、ベッドまで運んでやってくれ」
そうだね。もしかして俺がお姫様抱っこをしてもいい場面!?
「さあ、足のほうを持って」
ヒカルの運び方はガサツだった。女の子……いやヒカルが女の子らしいことはよく知っているよ。たまに「えっ?」てなることもあるけれど。
23時00分 立夏
「おねーちゃんおにーちゃんたちには何かお仕事が? リカも手伝う」
早く寝てちょうだい。
「思いっきり体を動かして疲れればもしかして!」
なるほど。で、どんな大暴れを?
先に言っておくが、その行為を選択する際に条件は二つある。ひとつめは、もう眠ってしまった子達を起こさないこと。騒がしいのはいけない。ふたつめは、あんまり僕の側は疲れない行為であって欲しいこと。寝る前にすることがあるので。
「みっつめの条件もあるよ。なんでもこの条件がまず最初になくっちゃ、みんなを悲しませちゃうっていうくらい大事なこと、それは! どんな行為でも家族の愛情があって行われるべきだってこと!」
その通りだ! 僕は自分のことばかりを考えて、立夏のことを思いやってはいなかったようだ、と反省する。
「それからよっつめの条件は、立夏が楽しいことー」
立夏も自分勝手だった。
「ところでおにーちゃん、寝る前にどんなことをするって? それはもしかして、おにーちゃんがこの前こそこそと買ってきたいやらしい本に関係があるのではって、立夏の勘が告げているような?」
さすが野生。こそこそしてもその目からは逃れられない。そして、生殖に敏感だ。
「オマエは子供相手に何を話しているんだ!」
見事なくらいに誤解されそうな場面で通りがかったようだが、誤解なんだヒカル。俺が練る前にするって言うのはそういうことじゃないんだ。そういうことをするかどうかは今この際は問題としていないんだ。
「えーとね、体を動かせる、寝ている子を起こさない、おにーちゃんが疲れない、家族の愛が伝わる、それでリカが楽しいことって何があるだろうね」
「オマエが疲れないのか。それならあんまり危険じゃなさそうだな」
安心してくれたのはいいが、ヒカルはまだ誤解している。
というか、家族の愛が伝わるって言うのは安心ポイントじゃないの? なぜそこを挙げてくれなかったの? ヒカルの考える家族愛ってなんなの? 特に俺が関係する場合どうなの? ヒカルでは自分でも答えを出せそうにない問題だと思った。
ヒカルもこれから大切な仕事があるからな。あんまり脳を使って疲れさせてもいけない。ヒカルは体を動かしても疲れない筋肉のかたまりだとか、頭を使うほうが苦手だとか、そこまでは言ってないからね。
まあ筋肉のかたまりだとは思っているけれど、それでも女の子であることはよく知っている。いやこれもやましい意味ではないから。
と、ヒカルとこそこそ話をしたり部分的には一人で思っているだけで伝えなかったりしているけれど、立夏はさっきから黙って何を書いているの? 立夏が静かにしていると不安になることがわかったって、そんな新しい知識を得られたことが、今夜の俺のためのクリスマスプレゼントでいいのかな?
「書いてみた。眠れそうな行為をね、ほら」
立夏の見せるリストにマッサージオイルがなくてよかった。でも春風さんとは実際にマッサージオイルを使った行為に及んだという事実は変わらないわけで、まあこれはこれでよかった。でもあれは、運動会でお着替え競争をして一緒にお風呂に入ると思ってしまって外れたので良くなかった!(←それはマッサージオイルが悪いんじゃなくて、俺の煩悩がすべての責任です)
「ねね、どれにしよー? どれならよく眠れそう?」
そうだね。文字からは具体的な内容がよくわからない行為が多いね。「おにーちゃんとラブラブ」とか「おにーちゃんとギュッギュ」とかね。
「こんなにたくさん思いつくなんて、リッカはもしかして頭が良かったのかな」
そうだね。大人になったら寝かしつけ職人になれるね。俺もなれるかもね。そんなに特別になりたいわけでもないけれどね。まあ、我が家では役に立つ技能だから、職人になれたら結構嬉しいかもね。でも我が家だと相手が様々だから、反応を良く観察しながらになるよね。結局のところは愛が重要ってことになるよね。意外と吹雪に素質が? そして、吹雪が赤ちゃんを欲しいとか言い出すようにならないかと考えると、あれ? それはプロポーズだ?
「あーあ、服がプレゼントで届くんだから、小さい靴下の中でシワにならないかって心配だなあ」
そこが気になってるの!? 届くかどうかはもう確定で、疑ってないんだ……まあ、寝る前にいいことをしておきたいって言ってたから、届くかどうかも不安ではあるんだろう。
サンタさんには俺のほうから、靴下に入れるとき、女の子の服を知っている春風さんと良く相談してくれるようにお願いしておくから。
「でもそれだと、春風おねーちゃんが寝てない悪い子になっちゃう! 春風おねーちゃんのプレゼントが届かないなんてヤダー」
泣き出した。
泣き疲れてそのまま寝てしまった。
これでよかったんだ!? 今度から立夏が眠れなくて騒いでいるときのために、泣ける絵本でも用意しておこう。以前の小雨の報告によると、立夏は寝つきがいいからその心配はいらないのか。
「立夏をここで寝かせておくわけには行かないし、ベッドまで運んでやってくれ」
そうだね。もしかして俺がお姫様抱っこをしてもいい場面!?
「さあ、足のほうを持って」
ヒカルの運び方はガサツだった。女の子……いやヒカルが女の子らしいことはよく知っているよ。たまに「えっ?」てなることもあるけれど。
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