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春風の偽日記

『てのひら』

ユキちゃんが小学校から持ち帰った
春の予感。

王子様にも届きましたか?

まだ知らないのなら、
教えてあげたい。
こんなところでも王子様に尽くしたい。
近づく春。
残念ながらそれは、
ユキちゃんがまぶしい空に目を細めて探している
梅の枝についたつぼみではないの。
今頃はもう、この近くのどこかで見つかるのでしょうか?
お花屋さんには、雛祭りの準備で桃の花が並び始めたみたい。
まもなく私たちのところにも届いたらうれしいピンクの色は
少しの間はがまんです。

もちろん、まだ通信簿の季節ではなくて
進級の準備になる一区切りも、今のところは小学校には訪れない。
明るい春物の服も、
似合う時期はそろそろかな?
まだもう少し、
お天気は不安定。
海晴お姉ちゃんが予報している明後日あたりの雨は
とうとう厳しい雪を迎える季節が過ぎていくことを
告げているのかもしれないけれど。
油断はできないので
華やかな桃色のよそおいは3月になってから様子を見て。
私たちが花開くように、新しい季節が始まる気配に身も心も染まっていくまで
もうあとわずか。

麗ちゃんは、この時期は
大好きな電車とのつらいお別れがたくさんあるみたい。
でも、このおうちでいつまでも変わらずに
私たちを支えてくれる王子様がいつも家族なのだから
どんなに悲しいことがあっても、
とても一人では耐えられないような時間の真っ最中でも
行く先が暗いばかりではなくて、明かりの気配を肌に感じて
また立ち直る勇気が、自分の中にも生まれはじめていると気がつく。
そんな時が麗ちゃんにももうすぐやってくるんじゃないかと思います。
春の訪れと同じ時期になるのかどうかは、春風には何とも言えないのだけど
たぶんすぐなんだろうなっていうのは、
なんとなくわかる。
おっかなびっくり顔を上げてまわりを見回し始めたつぼみ。
たぶん趣味で好きでやっているとしても、大変なことに向き合っていく麗ちゃんは
とても立派で勇敢な、私たちの小さな妹。
どうにかして支えてあげられないか
春風も迷って悩んで、
つい楽しくて、かわいい家族みんなのことを考えている。
ユキちゃんが元気で帰ってきてくれて
健康を心配しなくてもいいくらいののどかな気温も、近づく春のおかげですけど。
今日は難しい悩みも、複雑な思いも何もない
あたたかなおみやげ。
もともと、春風はあんまり深く考えることが得意ではないですもの。
簡単な事実には、すぐに気がつくほうです。
たとえばある年のクリスマスに
いよいよ迎える待ち望んだ新しい家族として
私の元にやって来た運命だとかは、
すぐにわかってしまうほう。
だから、今日もユキちゃんが届けてくれた
小さな柔らかいてのひらの暖かさのおかげで
ついに春が近づいたんだと知ることができました。
冬の間ずっと寒かった気温に冷たくなる手を温めてあげなくても。
今日は全然、熱が出たように心配になる高温ではなくて
寒い日を過ごしてやっと家に帰って来る厳しい季節も
一年のこの時期のお仕事を終えて、ゆっくりと通り過ぎていこうとする気配。
あんなに厳しかった季節が、背中を丸めてさみしそうに立ち去っていくよう。
やがてまた春風たちのところに、いろいろな出来事がぎゅっと詰まった冬を届けてくれるまで
きっと穏やかに家族と過ごして、ゆっくりと次の出番を待ちながら
また来年。
最後の一仕事も、そろそろ大詰め。
私たちが手を取り合って毎日を過ごして、
大変でも楽しかったり冬が、もう終わるんだなと
学校から帰った小さなユキちゃんが届けてくれた
移り変わる季節の、言葉にして伝えるのではないお知らせ。
もうこれから暖かくなると
寒い季節を一緒に乗り越えたくて
あなたの冷たい手を温めてあげたいと
その手を胸に抱える理由はもうなくなってしまう。
王子様がいなければ、春風は寒い冬を越えるどころか
一日も過ごせないともう知っているのに
大切なふれあいのチャンスが純白の雪のようにみるみる消えてしまうなんて
そんなさみしいことがこの世界にあっていいのでしょうか?
春風の過ごす日は、季節に関係なくあなただけを中心にしているのに。
もう冷たい手を温めてあげられる季節は終わろうとしているけれど
こんなわがままな春風がお願いをしてもいいのでしょうか?
これから理由がなくなっても
あなたの手をとって、ぎゅっと胸に抱きしめて
寄り添い合って過ごしても
愛しいあなたは許してくれるでしょうか。
春風の手はいつも恋の温度にあたたまっています。
冬の寒さに頼らなくても、愛しい思いは伝わるでしょうか。
二人で、過ぎていく毎日のことを言葉にして交し合って。
ときどきは静かに体を寄せるだけで過ごしながら
何も必要がなくても、
この世界のどんなに仲のいい結ばれたものよりも
何よりも近くにいる二人でいたいと春風がお願いをしたら
王子様はどんな答えをくれるのでしょうか。
いつも笑顔で受け入れてほしいなんて恥ずかしくて言えないから
これからやって来る花開く季節に、
まぶしそうに顔を出す花たちの勇気の季節に
どうか一度だけでも叶えてもらえるなら。
でも本当は、いつも許してくれたならそれが一番うれしいと思う春風です。

ユキちゃんが元気で楽しく過ごせる暖かい季節が来て、よかったですね。
冬の楽しみが過ぎ去っていくのはさみしいけれど
春風には、あなたがいるのだから
これから迎える新しい春も、いつまでも忘れたくない思い出が
数え切れないほど増えていくのだと
もう春風にはわかっています。
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