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バレンタイン1800

・春風

好きです。
王子様が好き。
愛しています。
春風はあなたを
男性として。
誰よりも。
世界で一番。
あなただけ。
たったひとりです。
春風にはあなたしかいないの。
好きなの。
この胸の中にふくらんでいく思い。
伝えずにいられないほど
大きくなってしまったのは
いつからだっただろう?
一目見たときから。
それとも、
もうすぐ、私たちのところに
新しい家族がやってくると知ったときから。
もっと前、
いつか出会うはずだと
春風がとっくに気がついていた
あの夢見るような時間からだった?
春風の恋は、胸の中から飛び出して
あなたにぶつかって行かずには
ひとときもいられません。
あなたが好きです。
初めて運命が二人を結びつけたときから。
そして、
私たちがずっと、長い間過ごしてきた間。
というには、あまりにも少ない
物足りない時間で
私たちがお互いを知って、分かり合って
新婚気分も、一生を共に過ごす自覚も
まだ全然
満喫していないくらいの期間ですけど。
日々の暮らしを続けて
あなたと生きてきました。
春風は今日も、あなたのおそばで
あなたの笑顔に包まれて
幸せに暮らしています。
日ごとに膨らんでいく恋心。
あなたといられてよかった、
こうして毎日を過ごせることを
幸福に感じます。
あなたを知ったときよりも
どんどん思いは積み重なって
今ほど愛が大きくなっているときはない。
きのうよりも。
もちろん春風にはわかっている。
今日よりも、明日になったら
春風はもっとあなたを愛している。
バレンタインでなくても
春風はいつもであなたに愛を伝えていきたい。
どうしても
そうせずにはいられません。
あなたは春風が生涯を捧げる
たった一人の、運命の人。
どうかこれからも。
ふくらみ続ける春風の思いを受け取ってください。
バレンタインの日だからこそ伝えたい気持ちがたくさんあって
春風は今、夢中なのだけど
これからも、もっとあなたにしてあげたいことが
いっぱい増えていくから
この愛はバレンタインだけじゃないと
伝わりますように。
いつまでも、いつまでも
あなたとともに。
あなただけのために生まれた
あなたしか見えない女の子、
春風の
愛の告白でした。

・観月

今年も家族が健康で
晴れのバレンタインを迎えることができた。
ありがたいことじゃ。
雪女も訪れる、油断のならぬ季節。
厄除けの行事の恩恵を大切に、
それから毎日のうがい、てあらいもしっかりと。
わらわはまだ小さいから
健康のためには欠かせないとわかっていても
めんどうくさがって
遊んでしまったり
おやつにとびついてしまったりする。
ううむ。
ちと恥ずかしいの。
しかし、
おうちには、ちゃんと一緒について来て
並んで手を洗ってくれる楽しい家族がいるから
心強いのじゃ。
特に兄じゃには
いつも世話になっておるな。
兄じゃが導いてくれなかったならば
わらわも今頃、風邪引きにならずに過ごせたか
とてもあやしく思う。
暖かいオーラは
不思議な力でみなを集めるばかりか
優しく、正しい道に誘導することもある。
おかしな怪異に誘われやすい
日が少ない冬の季節。
兄じゃも、自分のオーラを信じつつ
時には、同じ家族のオーラに甘えつつ
厳しい冬を乗り越えていくとよい。
うむ。
いつもお世話になっている感謝の証。
しかしこのチョコは、義理のつもりではない。
兄じゃがおのこで
わらわがおなご。
不思議なさだめで結び付けられたふたりの
今日はひととき、
甘く交わす愛の歌。
これからもわらわを
そのまぶしい輝きで離さず、
お互いがあるだけで
共に手をとり歩む力となるように。
いつまでも変わらぬ純粋な光を
失うことなきよう努め、
身を清めて日々の感謝を重ね
いつもすぐそばにいるわらわの
大事な兄じゃで
あり続けるように。
永遠を過ごす定めに生まれた二人が
いつまでもこのまま
まぶしく、お互いを思い合いながら
健康に幸福の加護を分け合えるよう、
とかして、まぜて
固める前に
気持ちを込める。
蛍姉じゃに教わって助けてもらって、
形になった
わらわの気持ちの
ひとかけら。
来年もまた、このように
渡せる日が来ればと祈りつつ。
やがては、もう少しうまく形に出来るようになる頃に
気のきいた歌を添えながら
届けられたなら
その時も、今のように甘い
結ばれた二人の誓い。
ありがたきものも見守る
ハッピーバレンタイン、
今年もおいしくチョコを
受け取ってもらえるよう
神頼み。
なのじゃ。

・蛍

今日は待ちに待っていた
バレンタイン。
まいにち募っていく
蛍の気持ちを伝えて
受け取ってもらう日。
みんなでにぎやかに。
たまには
運命を感じながら。
蛍がお兄ちゃんに、
バレンタインの日だけに届けられる
まだ子供の小さな愛を
お渡しする
ドキドキの一日。
そして、
雪です!
雪の日になりましたね!
朝からもう、まわりは
どんどん雪が降りてきて
視界も悪くなるし、
足元も滑りやすくて、
もちろん寒さは本格的。
がちがち震える手を
春風ちゃんとつないで、あたためあって
今日はみんなが寒い思いをするから
とっても暖かいものを食べてもらわなくちゃ!
雪の中ではあんまり慌てて帰ってきたら危ないけど
気をつけながら帰ってきて
蛍の大事な家族のみんなにあたたまってもらおうと
誠心誠意、心を込めた
いつものおみそしる。
寒い日はちょっとお野菜を増やしたら
とってもおいしくあったまれるかな、
と思って
いつも通りのようで、ちょっと一工夫したあじわい。
蛍の、せいいっぱい。
みんなほかほかできたみたいで、よかったな。
のんびりしたほんわか空気、
眠そうに目を細めたあたたか笑顔。
みんなの相手で大変だったお兄ちゃんも
今日はゆっくり休んでもらいたいな、
と思っていたら
あっ!
今日のお味噌汁は
チョコを入れる予定だったんだ!
いいおさかなも
おやさいも
とろーり愛情チョコをトッピングして
蛍の少し大人の背伸び、
和風バレンタインに挑戦するつもりだったの。
みんなが楽しそうに予想していたウェディングケーキも
それは、考えたけど
いつもどっさり山盛りだけが愛情表現じゃない、と思って。
でもやっぱり蛍には
あんまり器用なことはできないみたいです。
細かい計画を立てたら
忙しさに紛れて、だいたい忘れてしまう。
だから蛍は
たぶん、こういうのがちょうどいいんじゃないかと
用意したいっぱいのチョコレートの
ひとつぶだけでも
どうしても受け取ってほしくて
お兄ちゃんだけにおまけのデザートをひとさら。
今の蛍にできるのは
こんなことくらい。
きっと、来年も
そんなにいろいろできるようになっていない。
お兄ちゃんのことが好きで
いっぱいあげたいものがあっても、
なかなか思ったように行かない
まだ小さい妹の蛍です。
でも。
できなくても、また。
これからももっといっぱい
あげたいものを両手一杯に抱えて
ぶつかっていくのは、止められない。
大変な一日に
やっとひといき、
ちょっと物足りなく思いながら、
でも、いつもこんな蛍だから
明日からだって。
いつまでも。
蛍の愛を
これからも伝えていくことを誓います。

・氷柱

チョコレート作りは得意じゃない。
なんで、チョコレート?
もっと有用なものが世の中にはいっぱいあるでしょう?
だいたい、
他にもするべきことは山ほどあるはずなのに。
愛だ恋だってそんなに
いつも言葉にしないといられないものなのかしら。
去年もあげたんだから、いいじゃない。
充分でしょ。
どうせ私が作っても
たいしたものにならないんだから。
麗ちゃんが逃げ出したいと思った気持ちはわかるわ。
チョコをあげないといけないような空気。
なんでこんなことになったのやら。
最初は、お菓子会社の仕掛けた陰謀。
でもそんな単純な陰謀が
ここまで成功した家が
かつてあったからしら。
チョコをあげたくて仕方ないとか。
まあ、家族の都合だから
女の子ばっかりの中に男の子が一人いるのは
もう仕方ないのだし。
広い世界の一角には、こんな家もあるものなのかな。
やがてはシェーラザートが
船乗りの冒険と並べて語るかもしれない
世界の奇景。
女の子が多めの20人きょうだい。
ここで暮らしている私たちには
毎日のあわただしさも普通で、当たり前の日常。
何も特別に語るようなことはなくて
せいいっぱいにがんばっている普通の子たちが
そうするものだから助け合っている
ささやかな家庭。
……のつもりでも
ときどきは、
やっぱり私の家族は
他のどこにもない
私たちだけの家族なんだな、と思う
愛情表現が豊かで
そこまで大騒ぎしなくてもいいと思うけど
騒がしいバレンタイン。
落ち着いてゆっくり伝えてもいいのに。
大事な気持ちっていうのは。
まあ、にぎやかなイベントが好きな子が多いのも知っているし
私はチョコ作りなんて興味はないけれど
去年、アルバイトでお世話になった洋菓子店が
バレンタインフェアをしているようだから
まあ、あげる人にはそんなに特別な義理があるわけでもないけれど
お店に義理があるから仕方ないわ。
だから義理チョコというほどでもないけれど
あげるだけなら
去年もアルバイトの時には
こっちがいらないって言っても
毎回無理をして時間を作って迎えに来ていた
そんな融通の利かない下僕には
そういうものだからと、あげてもいいような気がする
難しい考えの何もこもっていないチョコレートは、お似合いでしょう。
そう考えていたら
今日は、急な大雪に
寄り道禁止の
雪かき待機が
海晴姉様から言い渡された。
なんで私は
天気予報を知っていたのに
あらかじめ、チョコを買って用意しておかなかったんだろう。
昨日までにいくらでも機会はあったのに。
下僕にチョコをあげるなんて
ギリギリまで認めたくなかったのかな。
どうせ、この家にいたら
あげないわけにいかないって気持ちになることは
わかっているつもりだったけど
でも。
私が他の子みたいに
普通にチョコをあげるなんて
なんとなく気に入らないから。
結局、当日まで引き伸ばした結果が
今年は練習も何もしていない
学校から帰ってきて急に作ったぶっつけ本番。
見た目も味も、何も自慢できない
予定していた高級品には、どこをとっても何一つかなわないできそこない。
ふん。
何がハッピーバレンタインなんだか。
雪もバレンタインも、ろくなことなんてない。
大嫌いよ。

・星花

今年もお兄ちゃんと迎えるバレンタインです。
楽しいな!
あのね、今年はべつに
姉妹みんなでこんなふうに愛を伝えよう、
とかそういうことはなくて、
春風お姉ちゃんも言ってました。
自由にしてみよう、
きっと愛はどんな形にも収まらないから
テーマも特になく
それぞれがいちばんだと思う方法で
愛を伝えよう!
ということになったけど
でもそれって
大丈夫かなあ、
夕凪ちゃん。
いえ、星花は
お兄ちゃんの毎日の活躍にも、
近くにいるのに甘えてばかりであまり力になれない
自分の力不足をよく知っているので
まずは人よりも自分の心配のほうが先です。
星花がお兄ちゃんのために
何かできること。
バレンタインに、大好きの気持ちを伝えるために
星花にできる
星花ならではの特別なことは
何があるだろう、
と考えても
この前の国語の得点が
とっても難しい内容で
クラスでたった二人だけの
100点満点!
見事に取ってきました、と言っても
バレンタインに役立てるには
小学校の国語のテストは
あまり愛を伝えるには向いていないというか。
考えて。
何か凝った工夫をしようとしても
星花には、立派なお兄ちゃんを前にして
自分だからこそと誇れることがあんまりないので
もう、自分ができることだけ。
立派な活躍が何も果たせなくても
目をそらさずに
あきらめずに
真剣にぶつかっていくことが
星花のできる全てで
お兄ちゃんの
妹としてできること。
普段から教えてもらっているたくさんのことの
星花がこの日にできる恩返し。
というほど
大げさなものにはならない
ほんのちょっとの挑戦です。
少しでも、このバレンタインのために
力が出せますように!
お兄ちゃん。
星花はお兄ちゃんのことが好きです。
星花の誇れるお兄ちゃんでいてくれて
お返しできることはあまりないけど。
まだ何もおうちの役に立てるわけではないし
これからも、あんまり期待が持てないかもしれません。
でも星花は
この家族が好きで
お兄ちゃんの妹に生まれてよかったな、と思うの。
いつもありがとう。
来年もその後もずっと
星花のチョコをもらってください。
手作りのチョコ、
お兄ちゃんのためを思って
だんだん上手になっていけるように。
今年の星花の全力を込めました。
これからどんどん、上手になって
おいしいチョコを届けていけたらな。
これからもどうぞよろしくお願いします。
小さな妹の星花を見守っていてください。

・真璃

マリーの手作りチョコ。
きっとフェルゼンは待ち遠しくて
楽しみでたまらなかったのよね。
わかるの。
なぜなら、
二人の心は強い愛で結ばれているから。
そして、本当のことを言えば
実はマリーも
このチョコを渡したくて
そわそわして
昨日は、よく眠れないほどだったから。
チョコを渡したときに
どんなかわいい笑顔を見せてくれるんだろう?
マリーの愛に
どんな言葉で答えてもらえるのかしら。
フェルゼンのことを毎日見つめて、遊んでもらっていても
予想がつかない
ふたりの恋の展開。
いったいバレンタインに
相思相愛の二人は
どれだけお互いを愛しく思って
結ばれてしまうのだろう!
マリーもこの日は
ほっぺにキスを許してあげてもいいかしら?
いっそのこと
バレンタインなんだし、こっちからキスをあげてしまうのも
許されるかも?
マリーはまだ小さいけど、いいのかしら?
でもね。
現実は、実際まだマリーは子供だから
この手作りチョコも
すみずみまでマリーが気を使って
満足いくまで愛を込めたかというと
そうでもないの。
蛍お姉ちゃまに手伝ってもらって
一緒にチョコを溶かして、かきまぜて
だいたい、教えてもらったとおりに
作っていただけなの。
マリーにできることをして
がんばって作ったのは確かだけど
マリーだけの愛をいっぱいに詰め込んで、
というわけにはいかなかったの。
こんなことを告白したら
フェルゼンは残念だと思う?
マリーもね。
幼稚園の年長さんだって
愛を伝えたい気持ちは本気なのに
どうしてチョコレートなんだろう、
まだひとりでは手作りできないわよーって
ちょっと不満もあるの。
フェルゼンも
マリーがもっと大きかったらよかった?
年相応に才能豊かに
きらきら飾りつけも上手に
ひとくちで恋に落ちるようなおいしさの
マリーそのものみたいに魅惑のチョコをあげられたら
今年のバレンタインは
いったいどれほど激しい愛が燃え上がったのかと思うと
残念な気はするけど。
フェルゼンは今の小さいマリーを
心から愛しているのだし
だんだん大きくなっていくマリーを
いつもずっと、その時に今までより何よりも
いちばんの愛を注いでくれると
マリーはもう知っている。
なぜなら、
マリーの愛の誓いは
いつまでもフェルゼンを愛し続けると
この小さな胸の中でも
もう、決まっているから。
今のマリーの精一杯を
どんなに幼いものであっても
フェルゼンが喜ばないはずはないと
知っているから。
自信を持って、あげられる。
これが今年の
マリーの愛を詰め込んだ
情熱のかたまり。
このたっぷりの思いを
どうぞ、フェルゼンもその愛の力の全部で
あますところなく味わい尽くす勢いで
おいしく食べてね。

・霙

大雪の日になって
麗の好きな力強い電車たちだって
遅れが出るのは仕方がない。
厚く積もるというほどではないが
まだ降り続くなら、どうなるかな。
この雪で、どんどん寒くなっていくというのに
学校は休みにならなかった。
なぜだろう。
先生方だって、誰だって
こんな日は家でゆっくり暖かくしていたいものではないか?
ましてや、今日はバレンタイン。
男性と女性を問わず、気持ちが盛り上がり
私のかわいい姉妹たちを見ていてもよくわかることで
夢中になってしまうらしい
大変な日だ。
誰も彼もが、この日に向けて
恋する大事な気持ちを届けたくて
準備を続けてきたかのよう。
今日というたった一日に
こんなに複雑な条件が重なっていては
もう、学校などは
一日くらい気を利かせてもいいくらいなのにな。
まあ、
寒い日は春風と蛍が暖かいものを作ってくれるし
こたつでごろごろしていても、文句は言われない。
熱いお風呂に全身を浸すのも
こんな時ならではの楽しみだ。
太陽が恋しくなる寒さだというのに
日が暮れるほどに
待ちに待っていた喜びが増えるのは
不思議なことだ。
憂鬱な雪の季節でも
人々が日々を楽しむために編み出してきた工夫の賜物というのか。
そもそも太陽は厚い雲の向こうだからどうにもならないし
関係がないということなのであろうか。
もしかしたら、一日の外での活動を
充実した時間であるか
肩が凝りそうな苦労であるか
一生懸命に過ごして
やっと帰ってくる家族たちの
ひとりひとり集まる宵が
私たちを待っていると
経験か、それとも本能で知っていて
自然と心が弾んでいくのか。
やがては儚く消えていくと決まっている
形ある全てのものが
定めを忘却の向こうに置き去り
ただ、この暖かさのためにあるかのように
私たちは待っている
家族たちの時間。
愛する者たちが顔を合わせて
素直な表情を見せて
うたかたのはずの笑顔も、不機嫌そうな表情も
いつまでも消え去ることなく
ここで続いていくという
本来ありえないことを思う錯覚。
それとも、信念と言い換えることができるのか。
年に一度だけ愛を伝える日に
私たちの愛は、オマエを囲んで
家のどこにでも満ちている。
毎日繰り返している景色でもあるし
このたった一日を楽しもうとする
特別な気持ちが溢れているようにも感じられる。
バレンタインの日に
私の大事な家族が愛に包まれていることを
うれしく思い、
でもどこか私にも
このときに伝えたい気持ちがわき上がるよう。
ふと実感する気持ちは
対抗心から来るものなのか。
オマエを誰よりも愛しているのは
この私であるのに、と。
家族たちのみんなが穏やかな時間を過ごすときの
中心になるオマエがいるように
私の毎日に、いつもオマエが中心になっているという
私が見つけた宇宙の真理を
この日にこそ伝えたい。
雪が降って通学は苦労したが
今日はいい日だったと思う。
たまの手作りのチョコレートに
過剰な期待をするのは難しいかもしれないが
この漆黒の美しいかけらに
私の心がわずかでも込められていることを願う。

・あさひ

あんば?
ああっば
むーん。

おば?
おおっば?
あ、ああ、
あわわ!

おぱおぱ
おっぱ。
あばんば
おっちゃ。
むん!
あばばば!
にゃーにゃ、
ふわっば!
あーたん
ばっば!
ほわわわわ、
むっちゃ!

(どこかから
 おいしそうなにおいがするよ?
 おうちのなかは
 あまいにおい。

 こっちかな?
 それとも、あっちかな?
 どこにいっても
 ちょこのけはいを
 かんじる!

 あさひのおうちは
 おかしでできていた?
 おうちのどこにでも
 かぞくみんなのえがお。
 あさひのかぞくは
 おかしだった?
 たいへんだ!
 いますぐ、おにいちゃんをつかまえて
 まるごとぺろぺろ
 たべてしまわなくっちゃあ!
 おにいちゃん、
 あさひはここだよ!
 ちょこもあるよ!
 ちょこのにおいで、あさひをみつけて
 こっちにきて!)

・吹雪

雪を構成する物質や
その成因について
知識は備えているので
急に降ってきても、
同じクラスの子たちのように
まるで何か特別なうれしいことが
普段からの常識ではありえない理由によって
実現したと考えているのかもしれないと思えるほど
躍り上がって喜ぶことは
私には考えにくいのですが。

また、同様に
チョコレートの成分を熟知し、
栄養価の割合についても充分調査をして。
その構造から見て
溶かした後に好きな形に固める作業を行う際に
専門的な知識をさほど多く必要としない
比較的加工が容易な物質であることを
把握しています。
普段から調理の経験が豊富であるほうが好ましいため、
私にはあまり余裕を持って行える作業でないことは
練習を開始する前から予想はしていましたが
それはともかく、
製作の際に特別な感情をこめても
チョコレートの構造に劇的な変化が発生するとか
贈呈の過程で、人の感情に作用する要素が
チョコレートに乗せて受け渡されるとか
そういった考え方に根拠がないことは
私の知識量で充分に推測できる。
降雪の現象を観測した際に
子供のようにはしゃぐことがありえないのと同様、
私がチョコレートに思いを込めて
この行為によって愛が伝わると確信し、
緊張感による脳内物質の分泌で
冷静とは言えない精神状態を迎えて
愛する人にチョコレートを渡すことになるなど
どのように緻密な推論を重ねても
決して予測できる現象ではないのに。
私はバレンタインに期待をして
科学的な観測が不可能である感情が
チョコレートによって伝わる可能性を
現実的なものであると判断し、
自分がそのような理性的でない行動をとることを
許容している。
私が理屈に基づく行動に頼らず、
充分な情報量の裏づけがある知的な活動を意識しないまま
愛を伝える自分を
何も抵抗なく見逃し、
あるいは推奨し、
人体の構造を理解しているにしては不自然な想像でありながら
背中に羽が生えているかのようにキミに向かって
まっすぐに、止まることなく
これまでに経験がない速度で
まっすぐに突き進んでいるよう。
背中にロケットエンジンでも積み込んでいるかのように。
私の感情が体を遠くはなれて
手作りのチョコレートに乗って全て届いていく気がする。
チョコレートに妄想を引き起こす物質が含まれているとは聞かないので
試食を重ねたのが原因ではなく、
おそらく、何か別の理由によって
現在の私の理論的でない思考は引き起こされている。
はたしてこの状態を歓迎して
言葉にして伝える行為を望んでいるのか
抑えきれないままどうにもならずに
怯えているのか
震える体から正確な答えを出すには
必要な情報が不足している。
私は自分の行為を規定できず
気持ちを告げる行動だけを
今、考えて
他に何もすることができなくなっている。
キミを愛しています。
誰よりも。
この世界の何よりも。
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