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蛍の偽日記

『おしまい』

それから女の子は
王子様と
いつまでも
いつまでも
幸せに暮らしました。

今日はクリスマス。
そして、
長いような短いような
一ヶ月ちょっとのアルバイトの
おしまいの日。
今日で蛍は、普通の女の子に戻ります。
これからは楽しいことも
つらいできごとも
大好きな家族と分け合って
喜んだり、ぶつかったりしながら
仲良く毎日を送っていく
どこにでも当たり前にいる
普通の女の子。
観月ちゃんが詳しい、ずっと昔の時代から。
吹雪ちゃんが興味を持っている、科学が進んだ未来世紀が到来しても。
いつも変わらず、町の風景のどこかにいる
ささやかな幸せを大事にする普通の子。
明日からは蛍も
はたらく女性をしばらくお休みして
愛する人たちと日々の生活を重ねていく
何も特別なところのない一般人。
家族の人数が多いにぎやかなおうちで
お兄ちゃんのことが大好きな、平凡な妹になります。

でも、実を言うと、パン屋さんでの仕事はまだあるんです。
忙しかったクリスマスの後片付けや
細かな用事の引継ぎ、
何よりも、とてもお世話になったお店の人たちへの挨拶に
明日はもう一日お仕事。
夕方になる前には帰ってきて
晩ごはんの支度をはじめられると思います。
お兄ちゃんが迎えに来てくれたら
一緒に買出しに行きたいな。
でも、いよいよはじまった冬休み。
小さい子たちも、お兄ちゃんに遊んでほしがっているかも。
蛍も、遅い帰りで心配をかけてしまうこともなさそうだし。
買出しは一人で行くことになるでしょうか?
クリスマスのごちそうを食べ過ぎて
成長分をはるかに上回るカロリー摂取量を心配しているまじめな子たちに
健康面を考えたバランスのいい栄養献立を用意したいな。
でも、冬休みにいっぱい遊びたいみんなには
寒い季節に負けない力がつくメニューのほうが喜んでもらえる?
冬休みはあまり長くないけれど
みんなが毎日おうちにいるんだもの、
蛍の腕を振るう機会は多いはず。
あ、でも、
大磯に旅行に行っている間は、家事はあんまりいらないですか?
時間が空いたら、どうやって過ごせばいいんだろう?
もしあんまり暇そうにしていたら
どうかお兄ちゃん、
何もわからない蛍の手をとって導いてください。
旅行先で有意義な過ごし方があんまりできなくて恥ずかしいです。
もしかしたら、意外と少ないかもしれない蛍の冬休みの活躍。
あまり出番は多くなくても
台所に立つ一回一回の全てに全力投球して
おなかから家族を支えていけたらと願っています。
あとは、元旦は振袖の着付けを任される大役もあるし
家族のために張り切って過ごせる冬休みになるといいな。
大掃除は、小雨ちゃんのほうが得意そうかな?
蛍はコスプレ衣装の片付けも苦手だし
霙お姉ちゃんや立夏ちゃんは、なかなか蛍の手に負えないかもです……
宇宙の永久のような営みに比べれば、一年の区切りなど何の意味もないって
霙お姉ちゃんがごまかそうとしたら
蛍はそんなことを言われたら、なるほどってその場は納得してしまって
後になって思い返して微妙に釈然としない感覚が残ってしまうので
その時は、かしこい氷柱ちゃんやお兄ちゃんに手助けをお願いしたいです。
難しい理屈はたくさんあるのかもしれないけど
できるだけの大掃除をして
たまった汚れをきれいにしつつ、積み重ねてきた日々を思い返し──
感謝の気持ちを新たにして、
一年の締めくくりを気持ちよく迎えたいのが、蛍の気持ちです。
アルバイトが終わりになって、浸っている間もないうちに
この一年も、もうまもなくお別れのとき。
中学生でもこんなに忙しい気がするんだから
もっと大きくなったら、どんなにあわただしいんだろう!
海晴お姉ちゃんもきっと大変だと思うし
蛍も家族みんなのさわやかな年越しのお手伝いをしたいな。

今日の日記のはじめのご挨拶は
よくお店をごひいきにしてくださるお客さんのおうちの
せっかく仲良くなった小さな女の子に、
アルバイトのお仕事が終わって、もうこのお店で会えなくなるお別れの挨拶をしたときに
そのあとお姉ちゃんはどうするの?
と聞かれたときにとっさに浮かんだ今後の予定。
自分でも何を言っているんだろうと思っていたけれど
改めて考えると、そんなに間違ってはいないですね。
その場でぱっと浮かんだ内容が
あらかじめ用意しておく凝ったお別れの台詞よりも、的確になることはあるのかもしれませんね。
お兄ちゃん、今まで蛍のお仕事を支えてくれて
ありがとうございます。
いつも感謝している蛍です。
アルバイトがなくても、お兄ちゃんにはとってもお世話になっているし
こんなときに思うだけではないんだけど。
でもやっぱり、いつも考えています。
忙しくて助けてもらいたい必死のときも
落ち着いて過ごす毎日も。
蛍に、こんなに優しいお兄ちゃんがいてくれてよかった。
アルバイトからの帰り道は
クリスマスの飾り付けがきれいだったからなのか、
お兄ちゃんが隣にいてくれたのが理由なのかもしれませんが。
同じ道のりを辿る変わらない帰りがいつも
まるで夢のような時間でした。
寒くないか気を使ってくれて、
蛍のほうがお兄ちゃんに尽くしたくてうずうずしている状態なのに、
たくさん優しくしてもらいました。
思い返すと、本当にあったのかしらと疑ってしまうほどのきらきらの思い出。
励ましてもらうこともあったり、
ただ、その日の仕事の内容を聞いてもらうだけでも
すぐ近くで蛍を見ていてくれる笑顔が
いつも蛍の力になりました。
あの時間は、朝が来るとすぐに忘れてしまう夢ではなくて、本当にあったことで、
蛍はお兄ちゃんと歩いた道をいつまでも忘れずにいていいんですよね。
お兄ちゃんと話した何気ない会話も
一緒に見た町の景色も全部、
蛍の胸の中の、子供みたいな宝石箱の
いちばん大切な場所にしまっておいて
ときどき取り出して、眺めたい。
今は蛍の一番目立つところに、
もっとお兄ちゃんと毎日を重ねていく時間を宝石箱に詰め込むその時まで
手の届くように置いておきたい。
あんまり大事な思い出ばっかり増えていったら
どこにしまったらわからなくなっちゃうかな?
蛍は整理整頓が得意なほうじゃないのに、どうなってしまうのでしょうか?
でも、どこを手にとっても大切な思い出ばかりだっていうのは、絶対うれしいから
まあいいかな。
触れてしまうと赤面してしまうようなつたない経験も
胸を張って大好きな人に話せた小さな背伸びも
もちろん、毎日変わらないような時間の積み重ねだって
これからずっと、蛍だけの宝物。
それがどんなにうれしいことなのか、
お兄ちゃんと過ごしてきた蛍は知っています。
そして、毎日新しく
何気ない暮らしの中で思い出が増えていくに違いない
確かな予感が
どんなにうれしいのか、
それも蛍は、お兄ちゃんに教えてもらったから、知っているよ。

お兄ちゃん、
何度でも言いたい蛍は
しつこくても、やっぱりどうしても
また言いたい。
今まで蛍を支えてくれて
本当にありがとうございました。
蛍はこんな素敵なお兄ちゃんがいてくれてうれしいです。
これからも、末永く妹の蛍を
どうかよろしくお願いします。
今年がもうすぐ終わってしまって、来年もまた。
それから、やがて来るその次の年も。
長いようで短いような、一年の繰り返しを重ねていきたい。
いつまでも変わらない絆の家族に生まれたことを幸いに
ずっと蛍のそばで
蛍のお兄ちゃんでいてください。
お兄ちゃん、
大好きです。

あんまり日数がなくて
すぐに終わってしまうかもしれない予感の冬休み。
これから蛍は余裕がある時間が増えると思うので
もしも用事があったら、遠慮なく呼んでください。
いつでもメイドさんのかわいい衣装に着替えて
お世話に飛んで行きたいです。
それとも、家族みんなが冬休みだから
お兄ちゃんに遊んでほしい子が多くて
蛍のことをそんなにかまってもらうわけには行かないかな。
蛍は、夢みたいにお兄ちゃんと幸せな時間を過ごしている間、
というのは、アルバイトのお迎えをしてもらったときのことですけど、
お兄ちゃんは忙しくて用事もいっぱいあるのに
蛍にかまってくれて。
お兄ちゃんがこんなに愛してくれると実感できるのが
とてもうれしいことだとわかってしまった。
でも、お兄ちゃんは蛍を愛するためだけに生まれたわけじゃないかもしれないもの。
家族みんなの大切なお兄ちゃんです。
蛍がいつまでも独り占めすることはできない。
だからひとときだけ蛍の近くにいてくれるなら
この時間をとても大切にしなくちゃ、と思っていました。
忘れられない思い出があまりにも多いのは
そうして、特別に大事にしようとしていたからかもしれませんね。
ううん、意識していなくても自然とこうなっていたかな。
これからずっと、お兄ちゃんが
蛍だけをこんなふうに愛してくれたらな、と
現実になることがおそらく叶わない望みを持ったときが、よくありました。
お兄ちゃんが蛍を愛するためだけに生まれてくれたのならいいのに。
お休みになったら、お兄ちゃんは家族みんなの幸せな宝物。
蛍だけのものではないという、当たり前の事実。
蛍も家族のみんなは大切だもの。
みんなで仲良く過ごせたらと思います。
ただ、お兄ちゃんがたまにでいいから
蛍の小さなお願いを思い出すときがあったら
少し時間が空いたようなときにでも
蛍のほうをちらっと気にしてくれたらうれしいな。
いつもお兄ちゃんのことを思っている妹が
お兄ちゃんの大勢の家族には、少なくとも一人だけでもいるんだって
蛍のことを忘れないでね。
お兄ちゃんの助けがあってうれしかったアルバイトは無事に終わって、
どうしてもお兄ちゃんに頼る場面は減るとしても
蛍は、いつもお兄ちゃんを必要としています。
ときどき、助けに来てくださいね。
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