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小雨の偽日記

『クリスマス』

小雨たちに
今日、クリスマスを運んできてくれたのは──

家族みんながそわそわ準備をはじめた頃から
しだいに厳しさを増してきた
12月の本格的な寒さなのでしょうか?

それともやっぱり、
プレゼントと一緒に
家族にきらきら笑顔を届けてくれたサンタさんの活躍?

蛍お姉ちゃんと立夏お姉ちゃん、氷柱お姉ちゃんが
晩ごはんの前に帰ってくるとき、
それぞれのお店から持って帰ってきてくれた大きなケーキは
食べ切れなくて冷蔵した分も多かったけれど
雰囲気を盛り上げてくれたし。

星花ちゃんの初めてのケーキも上手に出来あがって、
二十人分に切り分けたおいしさが、今日のクリスマスの一番のお楽しみだったのかな。

夕凪ちゃんのリクエストのクリスマスピザは
おうちで作るのは難しくて用意できませんでしたけれど
おすしのリクエストなら、
ちらし寿司を作る春風お姉ちゃんのお手伝いができてよかったな。
クリスマスらしいちょっと豪華な楽しさがみんなに届いたでしょうか。
お兄ちゃんも食べてくれましたか?

もしかしたら、
晩ごはんを食べながら盛り上がったクリスマス会で
ユキちゃんたちのおうち合唱団が披露してくれた
かわいい歌声が、
おうちにも本当にクリスマスが来たような
うれしい気持ちを届けてくれたのかもしれない。

でも、いちばんうれしいのは──
久しぶりに家族全員が晩ごはんの席に並んでいること。
蛍お姉ちゃんと氷柱お姉ちゃんが、長い間のお仕事を無事に終えました。
立夏ちゃんも持ち前の明るさで、臨時アルバイトの役目をしっかり果たしたそうです。
やっと、誰も寂しい気持ちを我慢しないでいられる晩ごはんになりました。
お疲れ様っていう、小雨の尊敬の気持ちや
みんながいるととっても安心する感じが
ふくらんで。
とっても盛大なクリスマスのお祝いをしているのに、
それだけじゃないみたい。
小雨は、蛍お姉ちゃんたちがいてくれてうれしいって
珍しく積極的に伝えられました。
長い間寂しかった、っていう愚痴も少しこぼしてしまったのは
恥ずかしかったですけど。
見回すと、うれしそうな顔がテーブルのどこにも並んでいるパーティー。
普段は冷静な麗ちゃんも、ときどき満足そうに息をついて
ゆっくり周りを眺める目が、こころなしかうるんでいるよう。
小雨がうれしすぎて、そう見えてしまっただけ?
なんだかいつもよりたくさん食べていたり
小さい子が食べるときに手助けしてあげたり。
蛍姉様は今日はゆっくりしていて、なんて
むしろ蛍お姉ちゃんがおろおろしてしまうほどはりきっているみたいで。
家族が揃っていることをみんなが喜んでいるような食事の席でした。

たぶん、
小雨ががんばって作った分のお料理は
それほどクリスマスを盛り上げる力になっていないと思うけど。
でも、星花ちゃんや夕凪ちゃん、吹雪ちゃんの頼もしいお手伝いもあって
小雨がびっくりしてしまうほど、見栄えもよくておいしくて
喜んでもらえるクリスマスディナーになりました。
星花ちゃんたちが中心になって作る頃には、もっとすごいのかな。
家族みんなが食べてくれてうれしいです。
失敗ばかりしてきたけれど
どうにかおいしく食べられるものもできてよかった。
最初に用意していた分量から、失敗の分がずいぶん減ってしまって
お兄ちゃんは男の人だからいっぱい食べてほしかったのに
ちゃんとおなかいっぱいになったでしょうか。
いつも蛍お姉ちゃんと氷柱お姉ちゃんのお迎えも大変だったはずだから
クリスマスくらいは小雨でもおいしいものを作って力をつけてほしい、と
そう思っていたのに、張り切れば張り切るほど失敗は増えていくようでした……
それはともかく、お兄ちゃんもお疲れ様でした。
暗くなるのも早くて、夜になるととても寂しいこんな季節。
蛍お姉ちゃんと氷柱お姉ちゃんがアルバイトを続けられたのは、
いつもとても立派なお姉ちゃんたちだからなんですけど、
小雨は勝手に
お兄ちゃんの力がとっても大きかったからだと思ってしまいます。
小雨も、お兄ちゃんにはいっぱい迷惑ばかりかけてしまいました。
春風お姉ちゃんとお兄ちゃんが一緒にキッチンにいて
いつも見守っていてくれると思うから、
小雨はうまくいかないことのほうが多かったのに
どうにか、キッチンのお留守番をつとめました。
期待されていたほど、メインの調理担当として
蛍お姉ちゃんの後継者になって次代を担うことは全然できなかったですけど
だんだん、ちょっとずつでも小雨のお料理をテーブルに並べられるようになって
まったく役に立たないわけではない程度の仕事はできました。
もっとやるべきことはあったかもしれない、そう思ってはいても
小雨にできる精一杯をなんとか果たそうとして
お兄ちゃんにも、ときどき褒めてもらえて。
反省したり、悔やんだり、落ち込む思い出がどんなにたくさんあったって
今、小雨は、自分を責めるばかりではなくてもいいのかな、と思います。
お兄ちゃん、ありがとうございました。
小雨にお兄ちゃんがいてくれてよかったです。
お兄ちゃんが、こんな家族のピンチが訪れるときに
小雨のおうちにいてくれて、どんなにうれしかったか言葉にできないくらい。
もしもお兄ちゃんがまだこの家にいないなんて悲しいことがあったら
しばらくみんなはごはんが食べられないだけじゃなくて
小雨はどんなに落ち込んでいたか、自分でもわからない。
小雨は、実は恥ずかしいことを考えていたんです。
お料理のお手伝いの役目を任せてもらったとき、
いつも家族に迷惑をかけてばかりで
感謝の気持ちをあまり上手に行動で返したりできない不器用な小雨は
こんなときこそ、
いつも小雨のことを守ってくれて
家族からもらっているうれしい気持ちに、
お料理でお返しができたら、と思っていたの。
むしろ迷惑をかけてしまうだけでした。
がんばろうとするほど
小雨はお兄ちゃんたちの優しさのお世話になってしまう。
失敗を重ねて余計な仕事を増やしたことがどれだけあったか、数え切れません。
小雨が今までずっともらってきた暖かい気持ちに
少しでもお返しをしたかったのに
またたくさんの優しさをもらってばかり。
夜になって、ひとりでベッドに入ったときに
一日のことを思い出す小雨が泣いてしまうのは
何もできなくて悔しいからなのか、
小雨に優しくて素敵な家族がいてくれてうれしいからなのか、
止められない涙の理由がはっきりしないまま、
つらいのとうれしさが全部同じみたいに混じりあいながら
今日までお料理担当を続けることができました。
一緒にキッチンでお仕事をする人がたくさんいたからです。
春風お姉ちゃん、いろいろ教えてくれてありがとう。
ヒカルお姉ちゃんも、お互いに励まし合いながら続けてきたような気がします。
お兄ちゃんが、小雨のことを見ていてくれたからがんばれました。
小さい子たちの力が一人でも欠けていたら、
今みたいに笑顔でクリスマスを迎えることができなかったかもしれない。
みんな、ありがとう。
どれだけお礼を言っても足りない気持ちがします。
もう、これから小雨がたくさん働いても返しきれるかわからないほどの優しさ。
本当は、返す必要なんてないと言われます。
小雨たちは家族なんだから。
お兄ちゃんと小雨も、うれしい家族なんだから、
もらった気持ちを感謝で返したりしなくたって
ずっと家族のまま、変わることはないんです。
小雨はまだまだできることがあんまりないから、優しくしてもらうばかりなのかな。
胸を張って、みんなのためにできることなんて、今までも、たぶんこれからも何もなくて。
がんばろうとするほど足を引っ張るだけの思い出が増えていくかも。
小雨は──
みんなに迷惑をかけながら、
仕事を続けてきて。
ひとつ、思うことがありました。
お兄ちゃん。
立派なことが何一つできない小雨でごめんなさい。
何も役に立たない小雨が妹で、お兄ちゃんは困ってしまうときがどんなに多いか
小雨の今の想像なんて全然及ばないくらいではないでしょうか。
力も何もない小雨です。
返そうと思っても、きっと返しきれないものをもらって
返さなくてもいいはずなのに、考えています。
小雨はお兄ちゃんたちのために
少しでもいいからお役に立ちたい気持ちになっています。
これから、また迷惑をかけながら
小雨は慌てつづけると思います。
吹雪ちゃんは、普通にすればお料理はできるのに
なぜかいたずらばっかりしていましたね。
それで気がついたんだそうです。
たとえ間違えないようにしていても
どんなに上手な人でも、失敗は絶対にある。
挑戦しないでいてもいいなんて黙って大人しくしていることは
大好きな、憧れの人がいるのなら絶対にできない。
吹雪ちゃんも、春風お姉ちゃんやお兄ちゃんを見ていると
自分に苦手なことがいっぱいあると忘れてしまうよう。
だから、一番必要なのは、失敗を恐れて何もしないことなんかじゃない。
挑戦を繰り返したら、
何をしていたって、どこかで必ず壁にぶつかるものだとわかってしまった。
本当に覚えないといけないのは、
失敗したときにどうすればいいのか。
吹雪ちゃんがハンドベルの日に、
お兄ちゃんに抱きつくみたいにして帰ってきたときに、
こうすればいいんだ、と思ったんだって話を聞いたの。
それで、
小雨にはお兄ちゃんがいるとわかりました。
小雨は、春風お姉ちゃんみたいにみんなを引っ張っていくことはできないし
蛍お姉ちゃんほど立派なお仕事だって全然できない。
小雨が知った、たぶん一番大事なことは
たくさんの家族がみんなすごい人たちだということと、
何よりも、お兄ちゃんが
小雨をいつも気にかけてくれて
情けなくても優しくしてくれて、
必ず守ってくれる。
家族のみんなが、この世の誰よりも小雨のことを愛してくれること。
小雨が気がついた、家族の大変な日々の収穫。
お礼や感謝を行動で上手に示す必要がなくて、
もしもしたくたって、全然上手にはできないとわかっています。
小雨はこれから
できないけれど、どうしてもしたくって
お兄ちゃんたちのために
何かしようとして
迷惑をたくさんかけて、
落ち込み続けて。
その時、小雨が家族と一緒なら
悲しくて泣いている小雨でも
やっぱり、今みたいに
お兄ちゃんたちにありがとうを言おうとしていると思うんです。

蛍お姉ちゃんのお仕事の話を聞いていると
恥ずかしがっているみたいな言い方になっていても
すごい大変なお仕事をして、活躍しているんだなと感じます。
氷柱お姉ちゃんは、
蛍お姉ちゃんのケーキの思い出だとか、
とても難しいことを考えながらお仕事をしていたんですって。
小雨があと何年かしたら、蛍お姉ちゃんや氷柱お姉ちゃんみたいになれるとは
全然思えないの。
お仕事をする能力も、考えている内容も、ずいぶん違うんです。
氷柱お姉ちゃんは、お仕事なら答えを出せると期待していた悩み事は
結局何もわからないまま終わった、って残念そうでした。
家で作るんじゃなくてケーキを売るお仕事の大切さとか
どうして蛍お姉ちゃんはおうちでしたいことがたくさんあるのに
わざわざ外にお仕事に出て行くのか、とか
そんな悩み事は、答えが出ないままだって。
でも、蛍お姉ちゃんからお話を聞いてしまいました。
氷柱お姉ちゃんのお店の人が話してくれたんですって。
てきぱきと仕事をこなして
頭がよくて、要領もよくて
頼りになるお仕事をしていた氷柱お姉ちゃんの
一番の活躍は、
小さい子がお店に来たときに
優しく話してあげて、
緊張している子でも上手にお話ができるようにしてあげたこと。
他の誰にもできない、すごい能力だったそうです。
氷柱お姉ちゃんは、おうちだと小さい子たちに厳しくしすぎてしまったり
蛍お姉ちゃんも、よく相談を受けていたみたい。
ところが実は、知らない人ばかりのお店で働くようになって、
子供の相手は得意なほうだったということが判明しました。
どうしておうちでは、なかなか全員に優しくするのが難しいみたいなんでしょう?
蛍お姉ちゃんは、このアルバイトで自信をつけて
いいほうに成長していけそうで期待している、って。
氷柱お姉ちゃんが、お給料のほかにもたくさん得るものがあったなら
小雨みたいな未熟すぎる小さい子が言うのもおこがましいですけど
なかなか発見できない自分を見つけるって
きっと、すごく難しくて、とても無理みたいに見えて
ありえないようでも、もし成功するときだって
ときどきはあるとしたら、
大変なことばっかりの連続でも。
氷柱お姉ちゃんが、何かうれしくもあった思い出だって
アルバイトを思い返していられたらと、小雨も願っています。
小雨は大変な経験をたくさんして
少しは何かを見つけることができたでしょうか。
これからの小雨が、上手に成長していけるか、つまずいてばかりなのか
たぶんうまくいかないことだらけで変わらない気もして。
でも、これからあわただしい年末。
もしも何かあったら
こんな情けない小雨のことを
どうかよろしくお願いします、お兄ちゃん。
小雨が情けない子でも
お兄ちゃんは見捨てないで
守ってくれます。
小雨は何もできないままかもしれないけれど
お兄ちゃんの妹として
たまには前向きになって、がんばっていこうと思えるときがあります。
迷惑かもしれませんが
お兄ちゃんが頼りなんです。
小雨があたふたと
どうしようもない空回りを続ける姿を
これからもお見せしてしまうことを考えたら
今からもう、顔が熱くなってしまうけれど
お兄ちゃんがいてくれると思えるから、
小雨は、弱い心に少しの勇気が生まれそう。
クリスマスが終わっても
小雨はお兄ちゃんに守ってもらっているんです。
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