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綿雪の偽日記

『魔法使いの弟子』

サンタクロースさんは
赤い鼻をしたちょっぴり恥ずかしがり屋のトナカイさんにも
勇気をくれる、とってもやさしい人。

ときどきあわてんぼうだけど。

遠い場所にある、雪の中のとても寒い国。
いま、今年の冬に寒い思いをして、
風邪に気をつけようねって家族でがんばっている
ユキたちがいるこの町よりも
ずっと寒いという国にいて
それでも笑顔を絶やさないおじいさん。
きっと大変な寒さのはずなのに
そんなこと何も関係なくて
何もつらいことがないみたいに
世界中のよい子にプレゼントを届けてくれるの。
どこにいても、どんな小さな子でも
必ず見つけてくれるよ。
子供たちのいいところを探し出したら
枕もとの靴下に
一年分のいい子に、勲章を
そっと残しておく
不思議な力を持った
立派な人。

むかしむかし。
貧しいおうちに
煙突から金貨を落とした贈り物が、最初のはじまり。
きっとその家に住んでいたのは
とてもいい子たちだったのだと思います。
サンタさんが、どうしても
年に一度の清らかな日に
素敵なプレゼントを送らないではいられなかったほど。
そして、
何年も後まで
今になってもずっと
サンタさんがいい子に贈り物を届けてくれるきっかけ。
やさしい習慣が、
いつまでも続いて、世界中のいい子のベッドに
暖かい心を届けてくれるようになったはじまり。
最初にサンタさんからプレゼントをもらったおうちに
届いたものは、
本当は金貨だけではなくて
人を思うやさしい心が形になったことだとか、
聖なる夜の奇跡を信じられる気持ち、
なのかな。
クリスマスの夜、
素敵な感情は
必ず、世界中のどこにでも届くのです。
いい子がいるから。
寒くて遠い、まだ行ったことのないどこかの国に
暖かい気持ちのサンタさんがいるからなんだよね。

夕凪お姉ちゃんが言っていたけれど
サンタさんって
やっぱり魔法使いなんですか?
煙突がないおうちにも
何があってもがんばって
うれしい贈り物を届けてくれるの。
クリスマスの一晩だけの、
大切なお仕事。
待っているすべての子供たちのために
誰にもできない奇跡を起こします。
不思議なサンタさん。
魔法使いかな。
それとも、魔法使いじゃなくても
すごい力を持っている人はいるのかな?

きのう、さくらちゃんがおなかが痛くなってしまったとき。
今から思えば、それ以上具合が悪くならないように
休むのが本当はよかったんだよね。
でもユキはそんなことを考えられないで
ただ必死でした。
付き添うことしかできないのにね。
ユキはお医者さんみたいに何かができるわけじゃない。
必要な知識もない。
ただ夢中だったことは覚えているんだけど
いったい、何をしていたんだろう?
もしも風邪だったらうつってしまう危険は、ぜんぜん頭に浮かばないで
何もできないユキが、どうしてもしたかったこと。
治ってほしい、
お願い神様、すぐに治してください。
あんなにお兄ちゃんにお歌を聞かせてあげたかったさくらちゃん。
まだ小さくてもお兄ちゃんが大好きなさくらちゃんの
やさしい気持ちを
どうか、届けさせてあげてください。
ユキがふだん病気がちで
誰かのために何かをしてあげるなんて全然できないから
さくらちゃんはいつも元気でやさしい子なのに
そんなつらい思いをしたら悲しいな、って思ったからでしょうか?
そのときは祈ることばかりで
どんなつもりでついていてあげたかったのか、なんておぼえていない。
いま落ち着いてみたら、自分が病気で悲しいことが多かっただけで
誰にもそんな思いをして欲しくない、と無理を言いたかっただけなのかもしれない。
ユキのこと、さくらちゃんを元気にできた不思議な力を持っている
サンタさんだと言ってくれる夕凪お姉ちゃん。
どこでそんな力を身につけたの? って。
本当は、まごころがこもった素敵なプレゼントを届けようとした
優しいサンタさんは
実はさくらちゃんで、
ユキはそんなさくらちゃんに力をもらって
ついていたいな、っていうお願いを叶えてもらっただけ。
さくらちゃんが元気になってくれた、そんなうれしいプレゼントをもらったのは
ユキのほうなんです。

クリスマスが近づいてきました。
一夜だけの奇跡が起こって
サンタさんが不思議な力で、プレゼントを届けてくれる日。
いったいどんな奇跡が起こるのかな。
本当に奇跡が起こるのかも、ユキはまだ少しだけ信じられない気持ち。
でも、サンタさんが届けてくれる優しくて暖かい気持ち、
そんなお話を聞くたびに
ユキが考えることは
それはいつも届いているような、
ユキのお兄ちゃんにいつも届けてもらっているのと同じような、
そんな感じがするな、ということ。
寒い国にいて大変そうでも、いい子のためにやってきてくれそうだとか。
いい子にしていたらきっと見つけ出して、えらいねって言ってくれそうだし。
何より、ユキをうれしい気持ちにしてくれる特別なプレゼントを
まいにち、まいにち
病気で少しだけつらい思いをするときだって
そんなことはすっかり吹き飛ばして
いつもユキを世界で一番幸せな女の子にしてしまうほど
にぎやかな毎日に、たくさん届けてくれる
すごい力。
あのね、
ユキはサンタさんのことはそんなに詳しく知らないし
どうやったらなれるのかも考えたことはないんだけど
お兄ちゃんは、
将来はサンタさんになって
世界中の子にプレゼントを届けられる魔法を
使えるようになるかもしれないね。
ユキの大切なお兄ちゃんなのに
他の子にプレゼントを上げるのは寂しいような気が
少しするけれど、
でも、その時もお兄ちゃんは
今みたいに優しいお兄ちゃんかもしれないから。
ユキたち家族のことも気にしてくれて
ちゃんと、おうちのユキたちにもプレゼントを届けてくれて。
クリスマスの大事なお仕事に行く前に
誰よりも先にプレゼントをくれるかもしれないな。
そしたらユキたちは、その年のクリスマスに
世界で一番最初にサンタさんにプレゼントをもらえる
サンタさんの正体は、なかなかわからないらしいから
他のみんなに自慢したりはできないけれど
たぶん、自慢できるとしてもしたくない。
ユキたちだけの大切な宝物に
お兄ちゃんと過ごすクリスマスが、なってしまう。
と思ったら、もう毎年のクリスマスが
とても幸せになっています。
すごい力を持つサンタさんって
クリスマスにプレゼントを届けるお仕事がないとき、いったい何をしているのか
たまに話題になるけれど。
きっと、そのすてきな力で
近くにいる人たちを大事にしてあげて
いつもすぐそばの人に幸せをプレゼントしているんだと
サンタさんにあんまり詳しくないユキだけど
そんなことを想像しました。

魔法みたいな力を持つお兄ちゃんのことが大好きで
さくらちゃんも、いつのまにかやさしいプレゼントができるようになったのかな?
だったら、お兄ちゃんを大好きなユキも
自分で知らないうちに力を身に着けて
さくらちゃんを元気にするために、ちょっとでも役に立っていたとしたら。
今のユキには夢みたいな話ですけど
でも、そんなことがあったならうれしい。
いつもお兄ちゃんと一緒にいるのが好きで
楽しい時間を過ごして。
優しいお兄ちゃんに憧れて
いっぱいにせのびをして少しでも近づきたい。
ユキだけじゃなくて
家族のみんなも似たようなことを考えているかも。
大した力もない
子供のユキだけど
どんなときでもお兄ちゃんを見て
もしかしたらお兄ちゃんみたいにすごい力を
だんだんおぼえようとして
これからも育ちます。
これからもいっぱい
ユキたちのそばにいてください。
お願いが叶って
うれしいプレゼントが届くとき、
それがお兄ちゃんといられる時間だったら
クリスマスの日でも
サンタさんのお仕事がお休みの日でも
ユキはきっと、いつも幸せです。
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